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2013'01.03 (Thu)

「お年玉」

お正月をどうお過ごしですか?。英香です。
朝起きてびっくり。鏡の中に浮腫んだ顔のおばちゃんが!。食べ過ぎか。塩分多かったか。寝過ぎか。体動かしてないか。あ、全部当てはまるや。下戸なんで飲み過ぎはないです。
今日はこれからチビと映画へ。仮面ライダーで手塚君を見に行ってきます。(要は長男の受験勉強に邪魔だから追い出される訳だ。やっと本腰入れはじめた。)
今年最初の更新です。堂上さんにお年玉を と書いてたけど、かえって悶々とさせちゃったか?。恋人期で以前の「初めての堂上家」の続きになります。

↓こちらから どうぞ


【More】

「お年玉」


お正月に彼氏の家に年始の挨拶。
心の準備もそこそこに 大きなミッションを遣り遂げた郁と、帰すのが遅くなったからと堂上も一緒に帰寮することにした。
「う゛ー、初っぱなにお酒飲んでぶっ倒れるなんて大失態、呆れられちゃいましたよね…。」
郁は肩を落としてため息をついた。
「止めるの無視して 無理やり飲ませたんだ。何も気にする事はない。こっちこそ悪かったな。」
堂上は ぽんと郁の頭に手を乗せてから、手を繋ぐ。
月の綺麗な夜だった。
いつもより女の子扱いされている。夜は1人で出歩くなとか コンビニ行く時は電話しろなんてことを、戦闘職種の自分に言ってくれるのは彼氏である堂上しかいない。慣れなくて くすぐったくて、郁は握られた手にきゅっと力を込めた。
「でも 教官のご両親って、とってものんびりしてて穏やかな感じなんですね。って、あたしほとんど寝ちゃってたんですけど。」
郁は肩を竦めて舌を出す。
「静佳さんには最初びっくりしちゃいましたけど、スッゴく楽しい妹さんですね。あたし好きですよ!。」
月明かりに照らされた郁の笑顔は晴れやかで、堂上は眩し気に目を細める。予定外ではあったが 彼女を家族に紹介出来、双方それなりに印象も良さそうで安心した。迷惑極まりない静佳の弾けっぷりも 結果的にはよい方向に転んでくれたか。一歩前進した事を 素直に喜ぶ自分がいた。

訓練速度で堂上家に行ったのが、帰りはゆっくり時間をかけて。夜の冷たい空気は 2人寄り添うことで凌いで歩く。
寮に着けば 共有区画のロビーの電気は消えていた。ほとんど休暇で帰省しているか旅行に出ているか。早々に電灯を落としたロビーに人影はなく、自販機の灯りだけがぼんやり光っていた。帰寮手続きだけして、その灯りをバックに並んでソファーに座る。
「えっと、明日は初詣からでしたよね。」
「そうだな――いや、先に寄りたい所があるから それからでもいいか?。」
「?勿論いいですよ。へへ。」
郁が急に照れたように顔を伏せた。
「どうした。」
「いえね、3日も一緒にいられるなって思って。教官独占してるみたいで嬉しくなっちゃいます。」
そう言って笑う郁に愛しさが込み上げる。
「じゃ、また明日…。」
立ち上がりかけた郁の手を引いて抱き寄せると唇を重ねた。
郁が身を退いて唇を離し、
「だ 誰か来ちゃうと…。」
と慌てても 堂上はまた唇を寄せて
「誰もいないし 誰も来ない。」
と再び塞ぐ。
明日も明後日も一緒に過ごすのに 夜にはここで別れなければならない。
角度を変えて何度も啄む。力の抜けた郁の腰に手を回して更に引き寄せ 身体を密着させると、僅かに開いた郁の口内に舌を滑りこませてそれに絡ませる。されるがままで縋り付く郁に 優しく 激しくなりそうな自分を抑えて。
慣れないキスに半ばパニックになりながらも必死で受け止める郁を 最後に強く胸に抱える。これ以上続けたら本当に離したくなくなる。キスでいっぱいいっぱいの郁に色々求めるのはまだ先らしい。
堂上は郁の肩を掴んで身を離す。
「立てるか。」
郁の腕を引いて立たせると、郁はふらりと多々良を踏む。堂上がバランスを整えさせ「すまん」と呟くと、郁は真っ赤な顔でふるふると首を振る。
そして堂上の頬にキスをした。
「お お年玉です。」
くるりと身を翻して おやすみなさいと女子寮に走っていく後ろ姿を 堂上は呆気に取られて見送った。
「おまえは どっちなんだ。」
余裕が有るんだか無いんだか。煽っているんだか いないんだか。

今年も郁に振り回される予感いっぱいの堂上は、熱くなった頬に手を当て 暫くロビーのソファーに腰を落とした。
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