All archives    Admin

07月≪ 2020年08月 ≫09月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2013'01.15 (Tue)

「アンケートの罠」

朝は道路がガチガチに凍っていました。今日も入試だったんですが、私の運転では取り返しがつかなくなると困るので、主人に任せてまたも母ちゃん自宅待機。
すっかりリラックスモードの長男。家出る直前に読んでた本は「クレヨンしんちゃん」……何か得るものあったんでしょうか?。
さて、更新です。記念すべきカミツレデートの日。私は手を繋いでってのが好きで、偽装デートの辺りです。途中オリキャラが暴走しちゃって迷子になりそうでした。んで、性懲りもなく最後にイラスト付きです。試行錯誤で初めて色塗ってみました(頑張ったよ~)。ベタ塗りですが、老後の楽しみ見つけた気分です。そのうち使いこなせる様になるといいな。

↓こちらから どうぞ


【More】

「アンケートの罠」


「ほら」
と言って 堂上は片手を伸ばした。
バカップルを偽装する為に。

約束だったカミツレのお茶を飲みに行った。柴崎によると それを「デート」と言うらしい。いや、違うし。だって教官は上官で、あたしはただの部下なんだから。
でも 映画観ようって事になって、ちょっとデートっぽいかもって 思った。嬉しくて 楽しい時間を期待したのは事実。ただ 実現しなかっただけ。

堂上と郁は 緊急召集されて直接基地に戻った。そこで初めて事件のあらましを知らされた。
まさか朝見たニュースに図書隊が大きく関わっていく事になるとは。郁にとってはこの先想像もつかない事態だ。とにかく当麻を守る。それだけを頭に叩き込んだ。

柴崎からの指示で まだ私服のままだった堂上と郁は買い物に出る事になった。
基地の正門を出ると 堂上は監視の目を軽く振り、ぴたりと止まった。
「今日は予定外の事が起こり過ぎる。」
僅かなため息と共に呟いて、郁の方に振り返った。
「ほら。」
手を差し出して、おずおずと伸ばしてきた郁の手を強く握る。せいぜいバカップルに見られようじゃないか、とその手を堂上のジャケットのポケットに突っ込んだ。
眼鏡屋へ、そしてスーパーへ。
軽口をたたきながら 移動の際は手を繋ぐ。普段でも ましてや業務中ではしたことのない会話の応酬だ。伊達眼鏡を買うのに見立てて貰う、スーパーで日用品を一緒に買うなんて まるで―――。
「すみませ~ん。ちょっといいですかぁ~?。」
間延びした女性の声が 2人の後ろから聞こえてきた。一瞬ギクリとしたが、ファイルを片手に にこにこと正面に回って来たのは、ポニーテールを弾ませた小柄で色白な女性だった。コートの胸ポケットから取り出したのは拳銃ではなくボールペン。どう見ても良化特務機関とは無関係だ。
「や~ん。お似合いですぅ。お2人はご夫婦なんですか?恋人同士なんですかぁ?。」
ボールペンの先を頬に当てながら聞いてきた。これは「アンケートにご協力下さい」の類いだろう。
「ご夫っ、こっこ恋び、とって!!。」
真っ赤になってしどろもどろになる郁の口を後ろから手で押さえて黙らせた。
「あほう、慌ててどうする!怪しまれるだろが。」
堂上は郁の耳元で囁くと、塞いだ手をするりと郁の肩に滑らせて ぐっと引き寄せ、女性ににっこり微笑んだ。
「恋人ですよ。」
郁は堂上の横顔を見て固まった。パニックになりながらも「役者」と感心する。
「な?。」
促す堂上に 茹ってこくこくと頷くしかない。
「まあ、ラブラブですね。そんなお2人にアンケートでーす。」
キャッキャと1人騒ぐ女性を 堂上は手で制した。
「すみません、急いでいるので。」
軽く会釈して通り抜けようとしたところ
「うふっ、今日はお泊まりなのね。新しいシャンプーにビール。初々しい彼女から推測するに 初めてのお泊まりってところかしら。」
キランと目を光らせての台詞に 堂上は体を前に傾けた。カップルに偽装しているのだから、作戦は成功しているのだろう。
「そんな2人にぴったりなアンケートなの。ねぇねぇ彼氏、彼女に着てほしいのを この中から選んで欲しいの。彼女 スタイル良さそうだから何でも似合うとは思うんだけど、ね?。」
持っていたファイルを取り出して勝手に話を進める女性に辟易しながら、これは適当にアンケートに答えて振り切る方が早いと 2人して広げられたカタログを覗き込んだ。内容は――

「キャー教官 見ちゃダメです――!。」
記号ごとに並ぶのは セクシーなランジェリー。豪華なレースだったり 透けてたり、際どいカットのランジェリーが彩りに並んでいた。
さすがの堂上も想定外の内容に固まっていると
「ダメですよぉ、恋人にとって下着って大事なんですから。ほら、彼氏の好みを知ってた方が絶対にいいですって。よろしければあちらのお店で 今夜の為に選ばれていっても…。」
ささっと案内されそうになっている堂上の腕を郁は引っ張って遠避ける。
「教官 想像しないで~。」
と半泣き状態の郁に はっと我に返った堂上は、頭を振ると 郁の手を取って眼鏡屋に駆け込んだ。
後ろで チッと舌打ちした音が聞こえた。

その後 加工し終わった当麻の眼鏡を受け取り、当然の様に手を繋いで帰路につく。先ほどのアンケートについては触れない方向で。
郁に贈った眼鏡ケースは綺麗なライムグリーン。今日の記念に何か贈っておきたかった。それがアンケートの中で堂上の目に焼き付いた シンプルながらも郁に似合いそうなランジェリーと同じ色だったのは、意識してなのかどうか 堂上自身説明出来ないことだった。

1・15
20:30  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://746754.blog.fc2.com/tb.php/133-18809333
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |