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2013'03.16 (Sat)

「カミツレの香に酔って」(リク1)

昨日は1日長男の携帯を検討していました。
妹には携帯を持たせているのに 兄は無し。
理由は管理能力の評価の差です。その辺の信用は長男には皆無。「片付ける」「管理する」という言葉は彼の辞書には無いのです。
でもさすがに周りの友達はみんな所持しているし、必要になるだろうと合格祝いも兼ねて許可を出す事にしました。
機種は決まってまして、問題は私の理解力。
携帯電話とスマホとiPhone…。何ですか?(?_?)。
彼はiPhone希望。スマホと何が違うの?。同じiPhoneなのに契約会社が違うわ料金体系違うわ、結局差は無いのにどっちを選べばいいのか、ショップによってサービスが違うとか(゜U。)?。高い買い物 納得したい。
店員さんに質問しまくりで苦笑されつつ、何となく 「ま、いいか」と思えるまで説明してもらいました。
そんな便利な物なのね と感心したり不思議に思ったりした1日でした。
更新です。リクエストありがとうございます。ちょこちょこ書いてみました。リク内容は最後に。これは既に素敵なお話がいっぱいあるので我が家バージョンということで 宜しくお願いします。
初めてのリクエスト創作で緊張です。
↓こちらから どうぞ

【More】

「カミツレの香に酔って」(リク1)


お互いが尊敬していた司令が思い入れを遺したカミツレのお茶を飲んでいる。

昇任試験の筆記の勉強を指導してくれたお礼にと、郁が堂上に渡したカミツレのオイルから発展して カミツレのお茶を飲む約束をした。日程を決めたまま バタバタした年末年始はあっという間に過ぎて、漸く実現したのだ。

意外な表情を見せてくれる堂上が かわいい。
いちいち真っ赤になって反応をしてくれる郁が 嬉しい。

プライベートでなければそんな感想は持てなかっただろう。
『いつもの教官と違う』
郁はもう只の鬼教官じゃない事は知っている。面倒見が良くて責任感が強くて――約束だからここに一緒に来てくれただけなんだと思い込もうとしても、それだけじゃないような。今日は特に勘違いしたくなるほど 優しい表情をくれる。
この時間がもっと続けばいい――多分お互いそう思っている、そんな気がした。
少しずつラインを割るのは堂上の方。部下の性格は的確に把握しているのだから、今は女性として見ればいい。
プライベートを楽しもう。今日は特別な日なのだから。

お茶が終わりかけて 堂上が口を開いた。
「どうする、この後。」
腕時計を見やる堂上に 郁は首を傾げる。
「まだ2時だし、せっかくだから映画でも観るか?」
堂上の言葉に郁は目を見張ると、恥ずかしげにだがしっかり頷いた。
「趣味は。」
「えと、派手なやつ。アクションとかCGとかすっごいの。」
「お前らしい。」
笑いながら堂上がテーブルの上で携帯の上映情報を検索する。
「んー、こんなのとかあるぞ。」
携帯画面を斜めに向けると、郁が覗き込んできた。向かい合って座っていたので身を乗り出して。
ふわりと香ってきたのは いつもと違う郁の香り。堂上はつられてふと顔を上げると 前髪が触れるほど近くに郁の顔があった。
些か動揺して、携帯はそのままに僅かに身を引いた。そのことに気付かない郁は画面を指差し
「これなんかどうですか?。迫力あって楽しかったって土井二正が言ってました。」
とにっこり笑った。
「あ、…ああ、評判いいよな。」
不覚にも動揺した事を誤魔化すように伝票を取り上げるとレジに向かう。
「あたしの分は払います!」
慌ててコートを掴んで後を追ってきた郁に
「いい、案内料だ。美味しいお茶だった ありがとな。」
と有無を言わさず支払った。その笑みに郁は「反則…」と呟いた。

近くにある映画館には 平日といえど人の列があった。すると案内係の女性スタッフがチラシを手渡してきた。
「本日はカップルデーです。カップルはお1人の料金でお2人ご鑑賞できますよ。」
郁は動揺を隠せない。
カップル。カップルに見えるのだろうか。
真っ赤な顔であたふたして堂上の方を見れば、苦笑した視線とぶつかった。
「じゃ、そういう事にするか。」
と列に並ぶ。
いいんですか?アリなんですか?
カップル申請をして堂上が財布を取り出すと
「わ、割り勘します!」
と郁が声を上げた。
「お前なあ、カップルがデートに映画を観に来たら 彼氏が出すのは定石だろが。」
カ、カップルって! デートって! 彼氏って!
あわあわと口をパクパクさせる郁を見て、カウンターのスタッフが
「初々しい彼女さんですね。」
と微笑んだ。
「あ、ポップコーンと飲み物!。あたし買ってきます。こっちはあたしですよ。」
返事も聞かずに駆けていく郁に堂上は「はいはい」とついていく。「『はい』は1回!」と叱られながら。

映画は評判通り楽しかった。迫力ある映像を興奮気味に伝えてくる郁の表情は愛らしい。
終了後の混み合った通路ではぐれそうになった郁の手を取ると、それまでお喋りだった郁の口がぴたりと止まった。堂上が振り向くと郁は反対の腕で顔を隠した。
「や、み 見ないで下さいっ。」
薄暗がりでも分かる。
「見なかった事にする。その真っ赤になったほっぺたとかな。」
からかう堂上の背中をペシリと叩いた。
ロビーに出ると何気なく堂上の手が離れようとした。思わず郁はその手を追った。
「あ……の、もう少しだけ。」
今日は我儘言っても許されるだろうか。
「――そうだな、カップル申請したところだからな。」
堂上は郁の方を向かないままで手を握りなおした。その手は映画館を出ても離そうとはしなかった。

外は夕刻、まだ日が落ちるのが早い。
堂上が何も言わないで歩くので、郁からも口を開けない。
――嫌、だったかな。
外灯がつき始めた公園に入ると 郁の目にじわりと涙が滲んできた。もうすぐ1日が終わる。つかの間の偽装カップル。一方的に延長したが、迷惑かけて申し訳ないと感じた。
「どうした。」
不意に堂上から指を絡めてきた。
郁の顔は火照ったが涙が零れる。咄嗟に空いている手で顔を遮った。
「隠すな。」
その手を堂上は掴んで引き寄せた。
「見ないで下さいって…。」
郁は顔を俯かせたが堂上からは丸見えだ。
「ダメだ。見たい。―どうして泣く。俺と出かけるのが嫌だったか?」
覗き込んできた堂上に慌てて叫んだ。
「嫌だなんて絶対思ってないです、あたしずっと堂上教官と出かけるの楽しみだったし!」
堂上は小さく笑った。
「土壇場になると素直だな、お前は。」
言いつつそのまま顔を寄せる。
どんどん近づく堂上に自然と郁の目が閉じられた。
唇に柔らかい感触。
郁の体は硬直したが、やがて堂上の胸に体を預けた。
重ねた唇を離して 堂上は目を合わす。
「意味、分かるか?」
郁がこくりと頷くと 堂上はほうっと息をはいた。顔をほころばせ 再びキスするところで、2人の携帯がほとんど同時に鳴った。
お互い見やって携帯に出る。
「親睦は深まったかい?」
堂上の相手は小牧だった。
「外泊届けは必要かしら?」
勿論郁の相手は柴崎だ。
「余計なお世話だ、いいところだから邪魔するな!」
「いいところだから邪魔しないで!」
サラウンドで声を上げて 携帯を畳んで通話を消した。
「――飯でも食いに行くか。」
「はい。」
2人手を繋ぎ直して街に出る。自然と絡めた指の感触を楽しみながら。

==========

リクエストは、凛香さんの「カミツレデートで当麻事件が起こらなかったら」でした。
堂上さんはこの日決着つけるつもりがあったと仮定してみました。案外事件というきっかけがなくても 決めずにジレジレしそうと思ってましたが、色んな結果が想像出来て 複数バージョンがあってもいいですよね。
凛香さん、取り敢えず原作シーンをミックスさせたこんな感じにしてみました。いかがでしたでしょうか?(・_・|。ビクビクですが、楽しかったです。ありがとうございました。
02:52  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment


 リクエストに答えてくれてありがとうございます(≧∀≦)

 とっても面白かったです(笑)
 革命のシーンがいくつかあって、どんな展開になるか、楽しみでした!

 ホントにありがとうございましたm(_ _)m

 次回作も楽しみにしています!
                From 凛香
凛香 | 2013年03月16日(土) 14:15 | URL | コメント編集

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 | 2013年03月22日(金) 13:02 |  | コメント編集

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