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2013'03.20 (Wed)

「決定事項」(リク2)

※スミマセン。1日携帯紛失してましたw(°O°)w。電源切れてたのでなかなか見付けられず―――台所にありました。灯台もと暗し?。
取り敢えず下書きはしてあったので 以下19日の記事として仕上げてそのままUPします。ありゃりゃ(*_*)。

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今朝は久々にぐっすり寝た感があった英香です。普段夜中に自分の時間を堪能しているため、睡眠はあまり重要視してなかったんですが、さすがに徹夜後だったんで朝までぐっすりでした。
さて、今日はチビの誕生日です。長男の受験やなんやらで、すっかり忘れさられていましたが、本人は指折り数えていました。未だ幼稚園児の扱いですが 多分末っ子ってそんなもの。私も末っ子で 写真がないのを文句言っていましたが、チビも同じく写真がない。長男はしっかりアルバムにまとめてあるけど チビのは…。ゴメン(-人-)。
チビの前に2人会えなかった赤ちゃんがいたので、無事産まれた時は感激しました。長男も不妊治療の末だったりするので(でも休止期間中の自然妊娠)、結果的には3人の子供に恵まれた人生を感謝しつつ生活せねば。でも日々雷落としちゃうのよね(;^_^A。
さて更新です。リクエスト頂きました内容は 最後に。
↓こちらから どうぞ

【More】

「決定事項」(リク2)


精神的に疲労した面接だった。
5年前に1度会っただけの少女が まさか自分を追って来るとは。

面接室を出るなり小牧が堂上の肩を叩いてきた。
「やあ、あの子が例の見計らいで助けた女子高生か。可憐な少女って訳じゃなさそうだけど、元気で活発って感じか。堂上の好みが分かった気がするよ。」
「何の話だ。意味が分からん。」
堂上がこれでもかという仏頂面をしてずんずん歩く。
「よく言うよ。一目見て分かったくせに。ま、向こうが堂上の顔を覚えてないから 感動の再会が出来なくて残念だったね。」
小牧がクツクツと笑う。
「でもさ、お互い強烈な出会いだったみたいだから この先楽しみなんじゃない?」
堂上はぴたりと歩みを止め、小牧を振り返った。
「余計な詮索をしなくていい。大体まだ入隊が決まった訳でもないし―――」
「おう、堂上!」
廊下に響き渡る声を掛けてきたのは玄田三監。図書特殊部隊の隊長だ。
「ありゃ合格にせにゃならんだろう。なかなかいい人材を引っ掛けてきた!」
堂上の背中をバンバン叩いてご機嫌だ。この顔は面白いオモチャを見付けた顔だ。玄田の部下として仕事をしてくる中で 無茶無謀ぶりはよく知っているが、これは純粋に楽しんでいる。
「変な事言わないで下さい。冗談半分で勤まる仕事じゃないんですよ!。ましてや防衛部なんて危険な職種は不純な動機で入ったって続くわけありません。」
堂上は噛み付くように反対するが玄田には通じない。
「お前も書類に目は通したはずだ。陸上の成績はかなりのものだ。体格もいいし身体能力に問題ないだろう。その上顔も覚えていない1人の男をこんなところまで追って来るその根性は見上げたもんだ。だろ?」
「あ、あれは断じて俺のことじゃありません!」
面接での志望動機を聞かれた笠原郁が語った『5年前の検閲で自分と大切な本を助けてくれた三正』は、かなり美化されていた。
「まあ そう照れるな、正義の味方さんよ。何なら今から確かめて……。」
「冗談じゃありません!。いいですか、そんなヤツはここにはいないんです!。余計な事したら今後一切事務仕事は請け負いませんからね!」
ギリギリまで詰め寄り鬼のような形相で見上げてくる堂上に、玄田は顎を擦りながらニヤリと笑う。
「なんだ、名乗るつもりはないのか?」
「当たり前です。」
ぷい と横を向いた堂上の頭をわしゃわしゃと掻き混ぜると、玄田は「残念だが面白い。」と呟いた。
「しかし上層部総意で入隊決定だ。どう指導するかはお前に任せる、いいな。」玄田は堂上の返事も聞かず、どかどかと笑いながら去っていった。
「そういう事らしいよ。堂上、腹括りなね。」
「………。」
「実際会えて嬉しかったんじゃない?」
「バカ言え!こんなところで会ったって嬉しいわけあるか!」
堂上は玄田と反対方向に踵を返すと 訓練速度で歩いて行った。
「へぇ~、こんなところでなければ嬉しかったんだろうね。」
小牧の呟きは聞こえないふりをした。

思いっきり私情の入った錬成訓練が始まった。
郁の身体能力は予想以上であり、全国初の女子特殊部隊入りも示唆されていた。
できることなら傷つく前にリタイアして欲しい。あの日の出会いが彼女を危険な目に合わせるきっかけになったと言われる前に。公平には出来ないのは自分の都合だ。なのに怯まず食らい付いてくるなんて。
「あれ? 笠原さんは。」
訓練の合間の休憩時間。見回したが郁の姿がなかった。そろそろ開始の笛が鳴る。
「アイツどこ行ったんだ。ちょっと見てくる。」
堂上は小牧に声を掛けてから グラウンドを離れて郁を探した。

植え込みの陰から見えるのは人の足。近寄ってみれば郁が仰向けに倒れていた。
慌てて確認したが、どうやら寝ているらしい。しかもうたた寝どころか爆睡だ。無理もない、連日この俺にしごかれているのだから。
郁の横に腰を落とす。
「女として どうかと思うぞ。」
あまりに無防備な寝顔に苦笑する。
お互い顔を合わせば憎まれ口ばかり。
しかしこうして見れば5年前の少女そのものだ。あの日の真っ直ぐな瞳も凛とした背中も、何度も脳裏に浮かべていたそのままの姿。自分を支えてきた思い出の1つ。
「こんなに昔の俺にそっくりだとは思わなかったな。」
やや色素の薄い髪を一束弄ぶと、指先でスルリと頬を撫でた。先日まで堂上の手で叩いて腫らさせていた頬を。
辞めないと言うなら とことん鍛えるしかない。自らを守れるように、心も身体も強くなれと願う。

訓練再開後も 堂上は郁を探しに行ったままだ。小牧はグラウンドを周走する新人隊員を他の教官に任せ、様子を見に行く事にした。
植え込みの脇で寝息をたてている2人。
「ま、しごく方も神経すり減らすからね。」
暫く見逃すか、と携帯を取り出して記念の1枚。
「口止め料、いただきます。」
小牧はそのまま後退り、笑いを噛み殺して訓練に戻って行った。

パチリと目を覚まして郁の目に飛び込んできたのは鬼教官の顔。しかも、近い。
辛うじて声をあげるのを抑えたが、心臓に悪い。
自分がつい眠りこけたのは理解出来る。問題は堂上が何で隣にいるのか、何で寝ているのか、何で眉間に皺がないのか。
郁は堂上の寝顔をまじまじと見て、ついイタズラしようと手を伸ばした。
突然その手を掴まれて引かれたと思ったら視界に青空と飛行機雲。あっという間に芝生に組み敷かれた。何が起こったのか。
視線がぶつかってから暫くして――― 堂上が弾けるように飛び退いた。
「す、すまん。敵かと思った。」
どうやら寝ぼけて反射で動いたらしい。
時計を見れば 訓練再開時刻を10分ほど過ぎていた。
「いかん。行くぞ!」
堂上は誤魔化すように駆け出した。郁も反射で後を追うが、やがて走りがゆるまり笑いが込み上げてきた。
「きょーかん、可笑しいっ。」
ゲラゲラ笑う郁にバツの悪そうな堂上が「やかましい!」と怒鳴り付けたが、効果があまりないのは案外可愛い堂上の寝顔を見たからか。

「何やってんだ? アイツら。」
特殊部隊隊員達の酒の肴となる、堂上の意地と葛藤、その他諸々はまだ始まったばかり。

==========

リクエストは ママンさんより「戦争初期の教官の心の葛藤」 でした。
結局原作以上には表現出来ませんでしたが、こんな感じになりました。なんかごめんなさい な仕上がりで(・・;)?。心情表現は苦手なので、脳内補完お願いしますm(__)m。でも堂上さんと初心に戻った感じで楽しかったです。リクエストありがとうございました。
07:47  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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