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2013'03.31 (Sun)

頂き物「花の下にて」後編

リアル我が家の人口密度が半減です。
主人・長男・チビは義理の弟も加えて男旅へ。釣りだけの為に能登半島まで二泊の予定で昨日早朝出発して行きました。天気はよくないみたい…。あんなに楽しみにしてたんだから 釣らせてあげたいんだけど、コレばかりは自然相手ですので。
入れ替わりで婆さん退院してきました。順調で退院が早まりました。よって女だけの在宅です。静か。
娘と2人で録画したSPを観ました。アクションばかりで疲れました。
「お母さん キモい。」
だって脳内で堂上さん変換されますもん、どうしたってニヤニヤしちゃいます。顔の筋肉も疲れました。
さて、昨日の続きの更新です。もうね、人前でイチャイチャ。イチャイチャを知り合いに見られるってシチュエーションって(*/ω\*)なんです。ほら、事務室までお手手繋いで小牧さんに突っ込まれるなんて、読んでて気い狂いそうです(←バカ)。恥ずかしくって。で、頼んじゃいました。やん、隠れネコ様ありがとうございました。
では ↓こちらから どうぞ

【More】

☆花の下にて☆

後篇

特殊部隊では下っ端にあたる堂上班は、各種宴会が行われるときは準備に駆け回らなければならない。宴会中は人数が多いだけでなく、消費スピードが半端ないため、給仕に駆け回ることになる。ゆっくり座って楽しめるようになるのは、宴も半ばを過ぎてから。先輩諸氏にそれなりにアルコールが回り、つまみで腹が膨れた頃である。

*****

本日の夜桜の花見も、例によって玄田の一声で決まった。
アルコールもつまみも先輩諸氏の腹にある程度は行き渡っただろうと、堂上たちもそろそろ座って楽しむことにした。準備の段階で、自分らの分はキープしてある。せいぜい飲み物が多少ぬるくなるくらいだろう。4人で軽く乾杯をして、ビールやら缶酎ハイを傾け始めた。
「笠原さんにはアルコール度の低い甘いのを数本買ってあるからね」
仕入担当は小牧・手塚である。手塚はともかく小牧は女子への気配りに抜かりはない。ビール缶の間にピンクや赤の目立つ缶酎ハイは、郁が間違って飲むことが無いようにとの配慮もされている。
「場所取りも結構暇だったと思うけど、他の桜とか見て回った?」
―最初はともかく後から見てたじゃない!―
とは、まさか言えない。
「あ、あまりここから離れるといけないと思って。でも桜は少し離れて見る方がきれいですよ。真下は毛虫が落ちてこないとは言い切れませんから」
「それもそうだね。で、堂上はどの辺の花を楽しんだの?」
「わかりきったことを聞くな」
照れをごまかすようにビールを飲み干す堂上と、小牧が言った「楽しんだ花」の意味がわからずキョトンとした郁が対照的で、笑ってしまう。
4人だけで飲んでいられるのはほんのしばらく。小牧や手塚は先輩に呼ばれ席を移して飲み始めた。郁はいかにアルコール度が低いのをゆっくり飲んだところで、1本飲み終わる頃には程よく酔ってきていた。
「きょうかん、ライトアップされていないけど、枝振りも花もきれいな桜、あの奥のほうにあるんですよ。咲いているうちに見に来たいです」
頬をピンクにしての昼間にも話した夜桜デートを誘ってくる郁は可愛すぎてしまう。呂律が回ってないだろと郁の頭を自分の肩に乗せ、耳に口を寄せて「二人だけで行こうな」と囁く。耳がくすぐったかったのだろう首をちょっと竦めながら「はい」と返してくるとき、郁の体が前に傾いだ。肩を抱き寄せて頭を乗せ直す。郁の肩にある手を離したくない離してほしくないと双方が思う。郁が恥ずかしそうに「手を離すと肩が少し寒いです」と言い、―離し難かったし、まあいいか―と思う自分も少し酔ってきたかと認める。
「あそこ、枝の間からお月様が見えますよ。明るいから花びらが透けてきれい・・・」
郁が指さす方を見ると確かに、夜空に桜が映えて幽玄にも見える風景で見とれてしまう。
「あれのほうが夜桜を堪能していると言える物なのかもな」
二人で眺めていると、後ろの喧騒が気にならない位静かに感じる。

***

実際、幾分声のボリュームは抑えてあった。特殊部隊員の男どもの声はでかい。夜にその男ども数十人が宴会となれば近所迷惑になるのはわかりきったこと。本人たちもそこは弁えて声を抑えてのドンチャン騒ぎだった。しかし、昼間の堂上と郁の様子から、「二人っきりにしたらどうなるか」と興味が沸いた先輩諸氏数名が小牧と手塚を呼んで飲む席を移させた。席を移した小牧がふと見ると、堂上が郁の肩を抱いて空を見上げている。何が見えているのかとその方を見て「確かに自然の光が一番だね」と納得する。先輩たちは花より団子、月より酒、ネタには堂上。ネタが何をしているかと目をやれば、肩を抱いてしゃべっているのが見えた。堂上たちが見上げているものなど気にならない。
「なあ、あれ、ほっといていいものか?いくら観察してやろうと二人にしても、酔っぱらったノリでキスでも始めたらたまらんぞ」
「堂上だし大丈夫だろ。始めたら始めたで・・・」
「家庭持ちはいいがな、彼女さえいない独り身にはきついんだぞ」
「まあ、出会いから付き合うまで8年か?やっと纏まってモノにするまでどれだけだったか?」
「7ヶ月ですよ」
小牧の返事に全てに時間が掛かり過ぎての今に、「まあ、どちらもかわいい弟分と娘っ子だしな。ほっといてやるか」と、しばらくは見守ったままで飲んでいた先輩たちだった。
しかし、郁が堂上の膝枕で横になった時、(それはそれで飲み会では毎度の風景だが)堂上が郁の顔の上に体を折ったように見えた。堂上はこちらに背を向けるように座っていたため、何をしたのかわからない。見ようによっては、である。ここまでくると例によって例のモノが始まった。
「キスしたように見えるぞ。実際はどうだったのか!?」
追及時、堂上が言い逃れできないように、証拠物件を押さえるための分担が相談される。ここは特殊部隊員、担当などさっさと決まって行く。
「眠っているかもしれない笠原さんを起こさないようにお願いしますよ」
小牧は止めはしないが、積極的に参加するでもない。先輩数名がさすがといえる気配を消した動きで背後に忍び寄って行く。各自配置につくと目配せを交わし、堂上を抑え込んだ。
「突然なんですか!?」
驚くのは当然だが、眠っている郁を起こさないように声を抑えて怒鳴るのはさすがだ。
「写真班!」
夜ゆえにフラッシュが光り、一瞬目が眩んだ。
「「どうだ!?」」
写真をズームアップしても、堂上の唇にリップの色は移っていない。
「したんじゃなかったのか・・・」
先輩たちのがっがりした様子にいやな予感はしたが、一応確認せねばなるまいと聞いてみる。郁を撮るのは好きだが、自分を撮られるのは嫌いな堂上だ。場違いなオーラが揺れる。
「何をしたのか、言ってもらいましょうか?」
「いや・・・さっきな、キスしたように・・・見えてな・・・だから、その・・・」
また賭けの対象にされたのか。
「していません。郁の声が小さくなりすぎて、聞こえ辛くなったから屈んだだけです」
ため息が出るような子供の所業だ。
「どっちもどっちだ堂上、許してやれ。まあ、お前らはそれで遊びたくなるような、ベタつきぶりだったんだ。嫌なら、外では自粛しろ」
大笑いしながら仲裁している玄田だが、賭けには参加しているはず。仲裁できる立場かと言ってやりたくなるが、ネタ提供のわが身も確かに自粛ものだろう。
「時間的にそろそろお開きにしてください。片付けも手伝ってくださいよ」
堂上がため息を吐きながら、解散宣言を促す。
「図書隊の面目にかけて、来る前よりきれいにして二次会に流れるから、心配するな。お前は笠原を片付けろ。そのまま寝かしとくと風邪ひかせるぞ」
比較的常識人の先輩が請け負ってくれて、堂上は郁を背負って寮へ帰ることにした。

***

堂上たちが帰った後、証拠写真をまた確認している隊員数名。
「なあ、本当にしていないと思うか?最近は色移りしないルージュもあるしな」
「グレーであっても黒じゃないから、これは流れたな」

実際は
―背を向けていてよかった。郁もただのリップクリームが取れ掛かってたし―
堂上は郁に負けないうっかりぶりを反省しながら歩いていた。



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一々英香さまよりリクエスト
「桜の季節です。特殊部隊でお花見中、2人の世界に入ってついラブラブ。我に返ったらみんなにつつぬけ――なお話をば(^人^)。暖かくなってきましたね。生温いバカップルをお願いします。知り合いに観られちゃうバカップルって、恥ずかしくて書きにくいんで(*/ω\*) 書いていただきたいです」
でした。
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