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2013'04.05 (Fri)

「ヒーロー その後」4万HITお礼

お陰様で4万HITです。
偶然にも先日UPした「ヒーロー」のリクエスト主の 抹茶ナッツさんがキリ番を踏んでくれましたので、勝手にお礼です。
即興なので(いつもですが(^^ゞ)短いです。

↓こちらから どうぞ

【More】

「ヒーローその後」
(4万HIT勝手にお礼)


寝袋の中では思うように寝返りがうてない。
眠れない。
休める時に休んでおかなければ いつ戦闘態勢になるか分からないのに。普段であれば直ぐに眠りにつける筈が、郁の声が耳に付いて離れない。
水でも飲んでくるか。
堂上はむくりと起き上がって 当麻を起こさないようにそっと客室を出た。

グラスに注いだ冷たい水で喉を潤す。
「俺は高校生か。」
ついでに顔を洗って自嘲する。居眠りしている郁の寝顔くらい何度も見てるのに。
首に掛けてあったタオルで顔を拭きながら廊下を進むと 見慣れた背中があった。
「笠原。」
「あ、教官。」
立ち止まった郁に追い付く。
「ちょっと目が覚めちゃって お手洗いへ。教官は?」
深夜なので郁は小声で話す。
「ああ、俺もだ。」
窓ガラスから差し込む月明かりが 郁の横顔を照らしている。
「「………。」」
長いような短い沈黙の後、堂上は口にした。
「綺麗だな。」
ひょいと出た自分のセリフに堂上は大いに動揺した。
「へ?」
きょとんとした郁から 急いで目を逸らすと庭を見た。その視線を追った郁が 納得したように微笑んだ。
「ホントだ。月明かりに照らされた庭も趣ありますね。」
庭に面した廊下の窓からは 昼間とは違う雰囲気を醸し出している庭が見える。郁は窓辺に近付くと、夜風に揺れる草花を眺めた。
勝手に違う解釈をする郁に内心苦笑して 堂上は感情を立て直すと、タオルを首に掛けなおして客室に向かう。
「ほら、朝寝坊しないように早く寝ろ。」
「しませんよ!」
慌てて郁も歩きだす。
「お休みなさい。」
居間のドアの前に立つ郁の頭にぽんと手を弾ませる。
「ん。お休み。」
僅かに頬を染めた郁が部屋に入ったのを見届けて 堂上も客室にそっと滑り込んだ。
寝るのも仕事。そう自分に言い聞かせて目を閉じた。
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