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2013'04.12 (Fri)

贈り物「罰ゲーム」

昨日は寒かった英香です。犬の散歩にマフラーしましたよ。
そういえば只今冷蔵庫の検討中。リアル我が家の冷蔵庫も15年選手。氷は作れなくなり、夜中にケタケタ笑う?。最近扉が開け辛いので気合いが必要に。
カタログと睨めっこです。どれもいいよなぁ…。
更新です。リクエスト完了宣言したのに、またリクエストのお話です。リク内容は最後に。上官・部下で革命中。

↓こちらから どうぞ

【More】

贈り物「罰ゲーム」


当麻蔵人の上告審判決前に全招集がかかった 図書特殊部隊の対策会議。
そこで郁が偶然のクリーンヒットで出した案に堂上がとった行動は 大いに郁をむくれさせた。誉めてもらえるようなこと言ったのに 非常に恐い問い詰め方をされたからだ。
堂上は郁から左頬に拳で殴られ、会議中断の間に部隊全員分のケーキや煎餅を買わされたのだ。

郁や柴崎のお気に入りのケーキ屋で1番大きな箱4つ分のケーキ。それはそれは色とりどりで見ているだけでも幸せになる。
「すごい、夢みたい。」
郁はうっとりと見惚れた。
「ほら、どれがいいんだ。」
ばつの悪そうな堂上が少々ふてくされながらも訊いてきた。
「え、じゃあ…。」
遠慮しつつマスカットとチェリーのコンポートが載った二段重ねのムースを選んだ。巧くサーブしきれなかった堂上は 郁に断りを入れて、その武骨な手で皿に移した。折口、柴崎 とサーブした後は、各隊員が群がって手掴みで食べる。
「せっかくのケーキ、味わって食べてくれませんか!」
の堂上の言葉は 軽くあしらわれた。
気の毒に。郁はムースをつつきながらクスリと笑う。事件前に食べたカモミールティーのケーキセットもムースだったな、と独り思い出していた。
皆 口に入れれば蜘蛛の子を散らすようにケーキの箱から離れていった。残った箱を片付けようと堂上が手を伸ばして中を覗くと、ちょこんとケーキが1つ残っていた。ミックスベリーの上のクラッシュゼリーがきらりと光っている。
「あー、誰か食べていない人 いませんか?」
みんな食ったぞーとの返事。
堂上は一通り見渡してから、大事そうに食べ終わった郁に声をかけた。
「笠原、残り物だが もう1つ食べるか?」
それを聞いた進藤が言った。
「おう、笠原。遠慮すんなよ。功労者なんだからな。そうだ、何なら堂上に食べさせて貰ったらどうだ?」
その一言に周りは大きく沸いた。
「それがいいや。よし 堂上、あーんしてやれ。」
「罰ゲームだ、罰ゲーム。」
群がる輩に堂上は真っ赤になって怒鳴る。
「ちょ、十分罰則もらったでしょうが!。」
拳に出費。痛みは懲りた。
郁にしても それでは自分も罰ゲームの餌食だ。
「も、もうお腹いっぱいなのでっ。じゃあ コレは遠慮なく頂きますね。」
ケーキの蓋を閉めると郁は胸に抱えて足早にその場を離れると、特殊部隊事務室にある給湯室内の冷蔵庫に向かった。
郁を見送ると進藤は堂上に言った。
「うーん 残念。お前等の後押しをしてやりたかったのに。」
「どの口で言ってるんですか!」
堂上は鬼の形相で進藤に詰め寄った。
郁が戻ったところで会議は再開され、その後は滞りなく進みさっぱりと終了した。
柴崎は提案書をまとめて彦江司令に届けに行き、郁達は訓練に入っていった。

「あ~疲れた。」
訓練を終えて郁達は事務室に帰ってきた。隊員は残務整理をし、各々取り掛かる。徐々に帰宅組はいなくなり、堂上班もほぼ終わりが見えてきた。
「お先に失礼します。」
手塚は堂上に書類を提出して事務室を後にした。
「んー 疲れた。コーヒー淹れてきますね。」
郁が給湯室に入ってコーヒーの準備をする。そこへ堂上が入ってきた。
「小腹が減ったな。食堂が閉まる前に帰れそうだが、何か口にするものないか。」
「体を動かすと甘いものが欲しくなりますものね。」
堂上は共同のお茶菓子入れを覗いた後に冷蔵庫を開けた。中に入っていたのは先ほどの残りのケーキ。
「………。」
取り出して郁の方を見れば、カップにコーヒーを注ぐところ。
「…笠原。」
「はい?」
郁が振り向くと 口元にケーキの載ったフォーク。思わず口を開けるとケーキが押し込まれた。ミックスベリーの薫りが広がる。
「!!!」
郁の頭は沸騰した。
「罰ゲーム。」
堂上の言葉に郁はどう反応すればいいか分からない。誰の罰ゲームですか!。後ろに下がろうにもテーブルに阻まれているのだ。
何故か不敵な笑みの堂上は再びケーキを掬うと郁の口元へ。
「ほれ。」
カミツレのデート未満で見たプライベートの堂上にも 腰が砕けそうだったけど…。この人はどれだけの表情を隠し持っているんだろう。郁はもうなすがままに真っ赤になって口を開けた。

「あいつら、付き合ってないんだよな?」
「くどいようですが、そう言い張ってますけどね。」
給湯室に入ろうにも入れない。
あの時目の前でコレをやられなくて心底良かった、と 進藤は砂を吐きそうになって クスクス笑う小牧と顔を見合わせる。俺達も体を動かしたけど、甘いものはもう腹いっぱいだ。
げんなりしている進藤達の奥で繰り広げられるのは ケーキより甘い2人の世界。


==========


「お日様と石鹸」のひやゆっこ様と相互リンクの際にリクエストを頂きました(^m^)。
「テーマは『罰ゲーム』で。恋人期前でじれじれってる時に、何かの罰ゲームでいちゃこら的なもの」
でした。
ひやゆっこさんちと我が家のバレンタインSSは、チョコレートのあーんがかぶってしまったという(;^_^A。その記念?の 今度は堂上さんからのあーん でした。
こっそり罰ゲーム施行で 恒例の覗かれパターンですが、お持ち帰り下さると嬉しいです(^-^)。

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