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2013'05.10 (Fri)

「謀られた偶然」

こんにちは。今日(昨日)はチビの家庭訪問だった英香です。
担任の先生は この春地元大学を卒業して初めて一人暮らししている新任の男の子。見た目割と好青年。
チビによると 怒ると怖いんだよー で 頑張ってるらしい。
と思ってたら、先日の授業参観―――目が点になりました。
参観中です。後ろで母ちゃん達見ています。後ろ向いて喋ってる子、足を通路に投げ出してる子(先生、その足を跨いで歩く)。手を挙げて発言する時も席を立たない。当てられてないのに勝手に発言…。
なんですか?
帰りの会も進まず 懇談会は連絡事項を伝える時間しか取れず、挙げ句に。
「今日の授業は静かでびっくりしました。」って。
いつもどんな授業なんですかーーー。
コレって学級崩壊まっしぐら?。
漢字の小テストで30点とか持って帰って来てたりで、放っておいたつけが回ったのかと真面目に悩んでたら、他の子もそうらしい。キチンと集中して教わられてないんじゃないの?。周りの母ちゃん達と顔を見合わせました。
あかんです。今まであまりハズレな先生に当たってなかったので…。
基本うるさく言う母ちゃんではないので 宜しく 頑張ってね くらいな家庭訪問でしたが、これ 何かフォローつけとかないと不味そうです( ̄^ ̄)。絶対担任持つの早すぎたってば!。

はあ、更新です。何か前も同じようなのを書いたような気がしなくもないけど…ま、いいか。恋人期。入院中です。
(思った通り、以前の作品とかぶってました。一部修正してあります(^^ゞ。ひゃあ。)

↓こちらから どうぞ


【More】

「謀られた偶然」


堂上の入院中、甲斐甲斐しく郁は病院に通った。
今日は公休日。リハビリの時間に合わせて見舞いに来た郁は、リハビリ室にいた。
まだ松葉杖の取れない状態の堂上をさり気なく支えたり、休憩にタオルを渡したり。堂上に「マネージャーかよ。」とからかわれてはにかむ郁に、若い患者やリハスタッフがチラチラと視線を向けるのは面白くないところだが、嬉しそうに世話をやくその姿が愛おしい。定期的な虫除けが必要だな、と取り敢えずは睨む迄にとどめる。
堂上はマットの上で横になった。
傷口は順調に回復している。銃弾は回転しながら埋め込まれる為 周辺組織の損傷が問題になるが、堂上の場合は貫通銃創だ。弾が残るよりは単純な負傷といえた。
しかし抜糸が済んで間もない身だ。右股関節のストレッチでは多少の痛みを伴うが、被弾自体は初めてでもないので適度に動かす術は心得たものだ。
「お、堂上君。調子はどうだ。」
担当の須田が横に来て覗く。ぐっと荷重をかけて膝を押して筋を伸ばす。
「順調順調!」
パシンと堂上の膝を叩く音が響いた。
「~ってぇ!」
ガハハと笑う須田に不貞腐れる堂上を 郁はクスクス笑った。
「そうそう、郁さん。ちょっと頼みたい事があるんだが。」
須田の言葉に郁は小首を傾げた。
「はい、何でしょう?。」
「リハビリが終わったら 暫く玄関ロビーの待合室で待ってて貰えないかい?。玄田君に渡したいものがあるんだ。」
時計を見ながらの須田ににこりと笑って了承する。
「いいですよ。待合室ですね。」
堂上に視線を移すと堂上も軽く頷いた。

冷たいスポーツドリンクを堂上に渡すと隣に座る。待合室には小さな子供から高齢者まで、様々な人が入れ代わり立ち代わり流れていく。
「人間観察も乙なものですねぇ。」
のんびり背もたれに身を預け伸びをする。
病室で2人きりというのも少々緊張を伴う。特に甘い顔をするようになった堂上にはまだ慣れずにいるのだ。
時々心臓に悪いんだよね。郁は隣の恋人をチラリと盗み見た。
待合室はまばらになった。いつまでたっても須田は現れない。
「どうしたんでしょうねぇ?」
郁は空になったペットボトルを分別ゴミ箱に捨てに立った。
カウンター前に立った老婦人。薬を受け取った後で両手で袋を手にしている。そこへ若い男が軽くぶつかった。
「あら、ごめんなさいね。」
婦人が頭を下げて謝ると、男は無視して立ち去ろうとした。
「ちょっと!」
郁は男の手を取ると、シャツの下から女物の財布が落ちた。
「それ、私の……。」
婦人が声をあげると、突然男は郁の手を払って走りだした。
「待ちなさい!」
郁は反射的に追いかけた。
「来るなあっ。」
ポケットからカッターを取り出して振り回す。待合室は騒然となった。
男は患者の間を縫うように逃げる。子供、女性、老人を抜けて松葉杖の怪我人の横へ。
逃げ切れる、と思った矢先に宙に浮いた。
松葉杖がカッターを叩き落としてそのまま男の足を掬いあげると、勢いよく一回転し背中を強かに打ち付けた。
「ナイス教官!」
追い付いた郁が男をうつ伏せにし、馬乗りになって腕を後ろ手に捻りあげて取り押さえた。

バタバタと警備員が駆け付けると、郁は男を引き渡した。
「よくやったな。」
堂上が郁の頭に手を置くと、満面の笑みで応えた。
ワッとロビー一帯から喚声が上がった。
「凄い!」「かっこいい!」
堂上と郁が我に返ったところで、居合わせた患者の間をかき分けて須田が顔を出した。横には事務員らしき男もいる。
「有り難うございます。最近この時間を中心にスリの被害が相次いでおりまして、大変困っていたんです。お陰で解決しました。」
ひょろっとした事務員が郁の手を取って感謝する。須田も腕を組んで大きく頷いた。
「いやあ、たまたま被害があって、たまたま腕のたつ2人が居合わせて、たまたま捕まえるなんて。偶然とは素晴らしいなあ。」
須田は堂上の背中をバンバン叩いた。
「偶然じゃないでしょう!」
堂上が噛み付くところで、警備員がやって来た。
「調書作成にご協力願います。」
ここでは堂上と郁は一患者と見舞い客だ。「頼んだよ。」と須田はガハハと笑って去っていく。
「あ、隊長への届けもの…。」
郁が呼び掛けるのを堂上は手で制す。
「出任せだろ。あのオッサン、最初から俺達に仕事させる気だったな。」
怪我人に何させるんだ、と堂上は呆れたようにため息をついた。

病室に戻ると 堂上はベッドに倒れこんだ。
「全く、オッサンどもに振り回されるばかりだ。」
仰向けになってぼやく堂上を 郁は松葉杖を片しながらまあまあと宥める。
おもむろに堂上は郁に向かって手を伸ばした。
郁は堂上が起き上がろうとしているものと思って手を取ると、くん と逆に引っ張られてしまった。
「ぎゃっ。」
全く色気のない声をあげてベッドに倒れこんだ郁を 堂上は軽く胸に抱えて耳元に囁く。
「貴重な時間を邪魔された。」
思わず顔を向けると 視近距離に堂上の甘い顔。
恥ずかしくて飛び退こうとする郁を放すはずはない。掴んだ手はそのままに、反対の手で郁の後頭部を捕らえると唇を寄せる。
「怪我人だからな、暴れるなよ。」
「う、ズルい…。」
大人しくなった郁の唇をゆっくり味わう。
――コレって 傍から見たらあたしが襲ってるみたいだよね。
覆いかぶさった形の郁がそう意識出来たのは僅かな時間。
後は堂上のキスにひたすら翻弄されるのだった。
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