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2013'05.20 (Mon)

「支え」前編

映画デートに行って来た英香です。今日はカップルDAY。やん、照れちゃいましたよ、このおばちゃん。
3度目の鑑賞です。サントラ聴いて なので音楽が耳に馴染んでて、これもまた感じ方が違っていいものだ と思いながら観ました。何度観ても素敵だわ 堂上さん。
主人も楽しんでたみたいです。革命のつばさも観たので、独特な社会背景がすんなり理解出来たって。
今度は長男誘おうかなって言ったら呆れてました。
さて、本日ギリギリで更新です。ちょっと我が家でのUPに抵抗有るような無いような。このくらいならいいかな?って感じですが(削ったし)、ダメなら下げますね。
恋人期 ムツゴロウ後です。前中後の予定。
↓こちらから どうぞ


【More】

「支え」前編


堂上の休日出勤のない公休は大抵2人で過ごす。
しかしその日は堂上に用があるとのことで 別々に過ごした。
デートの無い日って こんなに暇なのか、と随分贅沢な事を思うようになったものだ。郁は普段しないタンスの整理や大物洗いをしたが時間は有り余り、雑誌をパラパラ捲っていた。
「ま~ 暇そうだわねえ。」
柴崎が昼休みに仕事から戻って来た。コンビニ袋をさげているから、ランチは暇な友人に付き合ってくれるらしい。散らばった雑誌を片して定位置に座り、「お疲れ。」と郁が淹れたお茶に口をつけた。
「堂上教官、スーツ着て出かけたみたいね。見かけたって聞いたわ。」
サンドイッチを広げながらちらりと郁を見る。本当は外回りの館員から喫茶店でスーツ姿の堂上が女性と会っていたとの情報だった。
「んーなんかね、大事な用だって言ってた。」
特に何も聞いてなさそうな郁の様子に 敢えて言わずにやり過ごす。
「ま、いい天気だし 大物乾かすにはもってこいよね。」
ベランダいっぱいに広げたシーツが風に揺れていた。

夕食とお風呂を済ませた後、携帯を持ってベッドに転がる。そろそろ堂上から連絡でも入るかも、と 伸びをする。陽に干した布団はふかふかで、陽の暖かさがほんわりと残っているようだ。
――教官に包まれてるみたい。
「な~んてネ。」
ゴロゴロと転がっていると 呆れた柴崎がぼやく。
「ちょっと、幸せの駄々漏れは迷惑なんだけど。」
そこに郁のメール着信音が鳴った。堂上だ。
「行って来るね。」
いそいそと出かける郁に何時ものようにひらひらと手を振る。
「はいはい、ごゆっくり。」
要らぬ心配だったか、と柴崎は頬杖をついて見送った。

ロビーに下りると既に堂上はソファーに座っていた。郁の姿を見て腰を上げる。
「今日は悪かったな。」
外に出るよう郁を促した。
寮を出て外出届けに記入すると敷地を出る。『コンビニ』とは記入したが その先の公園まで足をのばした。梅雨も明けて暖かくなってきた。散策路をゆっくり歩き、郁は今日過ごした1日を話す。月明かりの下、明るい表情の郁を時々優しい視線を送りながら、堂上はただ黙って話を聞いていた。
いつもならポンポンくる返事や皮肉もなく 静かに相槌だけを打つ堂上を郁が覗き込む。
「どうか――したんですか?」
堂上は立ち止まると 郁を抱き寄せた。暫くそのまま動かない。
もぞもぞし始めた郁を少し離し 目を合わす。右手で頬を撫で、唇を寄せる。はじめは柔らかく塞ぐと1度離れて2・3度啄む。頬に置いてあった右手は後頭部をホールドし、左手は身を預ける郁の腰に回した。
徐々にキスが深くなるにつれて抱き締める腕の力が強くなる。
「んっ。」
キスに応える郁のシャツの裾から堂上の手が滑り込み 直に背中をまさぐりはじめた。
「――っ!」
郁は閉じていた目を見開いた。
「ん、きょっ 教官――。」
郁の唇を離した堂上は 喘ぐ華奢な首筋に唇を滑らせた。
「ひゃぁっ。」
首を竦め堂上の胸を押し返す郁を力づくで押さえ付けていたが、やがてピタリと動きを止めた。
堂上は左手を強く握り締めてシャツから引き抜くと 静かに体を離した。
「……すまない。」
郁の顔を見ないで背を向ける。
「今日は帰ろう…。」
そのまま寮に歩き出した。手も繋がない。
――どうしたの?。何かあったの?。
寂しげに見える堂上の背中に 郁は声をかけることも出来なかった。

朝 郁は食堂で朝食をとっていると、後ろの業務部の女の子達がひそひそ内緒話をしているのが聞こえた。
「昨日堂上二正と喫茶店で一緒にいた女の人、綺麗だったのよね~。なんか訳ありっぽくてさあ――。」
焼き魚にのばした郁の箸が止まった。
郁の向かいに座っていた柴崎の眉がしかめられた。昨夜 呼び出しから戻った郁は 何か考え事をしているようだったのだ。
面倒な事にならなきゃいいけど、と俯いてしまった郁を見やった。
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