All archives    Admin

07月≪ 2020年08月 ≫09月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2013'05.31 (Fri)

「祈りの儀式」

一気に草刈りした英香です。
雨の後は草が柔らかい。今日を逃すと土日はチビがいるので危ない。てなわけでガーーといきました。
今 稲嶺邸に行ったら 芋畑じゃなくて丸坊主にしてしまう。
普段2・3日かけて刈るところを 調子こいて一気にやったもんだから、終えてシャワー浴びて、どかっと座ったら――身体が重い。わ、悪い予感……。

はい、夜中です。半袖で作業したから腕が真っ赤に日焼けしました。日差しを侮ってました。ヒリヒリするよお。
またギリギリで更新です。
オチがないし堂郁話でもないんですが。革命中で当麻先生視点 かな。

↓こちらから どうぞ


【More】

「祈りの儀式」


当麻の大阪総領事館への駆け込みを狙っての逃避行中。
郁が確保しておいた宿は大阪ヒルトンホテルだ。エグゼクティブのツインを予約したので32階の専用フロントでチェックインした。部屋は3112号室。
先に当麻を休ませる為にもシャワーを勧めた。長旅の疲れを少しでも緩和出来るよう バスタブに湯を張ってゆっくり浸かってもらう。
明日は何としても成功させねば。堂上が託した任務だ、郁1人でやれると信用して。
郁はビジネスバッグの中身を検分し、差し入れの仕分けをする。一通り仕事を終えて窓の外を見、近い方のベッドに腰をかけた。
郁はカッターの襟を握って堂上の階級章を指先で擦ると、静かに目を瞑る。堂上の無事を確認したい。でも。
泣くな、なんて。あたしが泣き虫なの知ってるくせに。
お前なら大丈夫だ、なんて。あたしが1番嬉しい言葉だって知ってるから。
部下を転がすのが上手い上官にのせられてあげます。あたしは1人でやれるから、ちゃんと褒めて下さいね。目を開けてライティングデスクの鏡を真っ直ぐに見据えた。

当麻はルームウェアに着替えるとバスルームから出ようと戸を開けた。
「笠原さ……。」
ベッドに座って目を閉じている郁が目に入った。握る襟には 彼女の尊敬する上官の階級章が着いている。
いや、大切な想い人の階級章だ。
思えば図書基地で身柄を保護された日、2人は一緒に出かけていたらしい。折口と 髪を切ってくれた柴崎という館員の会話から、どうやらまだ微妙な関係であったようだ。あの日呼び戻されなければ多分――。
稲嶺邸での2人の様子を見ていれば分かる。特に郁の表情はストレートだ。潜伏している緊張感の中であっても 微笑ましい場面はいくつか目にした。
恋を育んでいる。
そんな2人に護って貰っているのだ。早く決着をつけて 想いを繋げて欲しいと強く願う。

鏡を見据えた郁と目が合った。
「笠原さん、お先に頂きましたよ。」
「あ、はい。あたしも汗流しますね。」
パタパタと準備をして 郁はバスルームに消えた。
書店のバックヤードでの堂上との別れは 身を切られる思いだったろう。職務を全うする事を優先した堂上と郁の覚悟を見た。そして精一杯の思いの丈を。


「恐かったですよ。良化隊の追っ手もですが、若い2人の未来を邪魔してるんじゃないかってね。」
無事総領事館に駆け込みが達成された後、折口と会見した当麻が語った。
郁とは大阪で別行動になったまま会っていない。
「うふふ、ちゃ~んとくっついたみたいですよ。ちょっともたついたみたいですけどね。」
その辺の情報は仕入れてあるのは当然か。
「それは良かった。」
堂上の無事を知った時点で予想が出来た事だが、改めて安堵する。つり橋効果がなくても結ばれたであろう2人だ。更なる絆が生まれたに違いない。
「そこでですね、先生?」
折口が珍しくイタズラな光を宿して 当麻に詰め寄った。
「堂上君が撃たれた後、書店で別れましたよね。店長に彼を委ねて。」
「はい、大変お世話になりました。」
当時を思い出す。突然濡れ鼠で訪ねた上 重症の怪我人まで任せてしまった。それでも最大限に協力してくれた店長達に感謝だ。
「その時の郁ちゃんと堂上君、何があったんですか?。店長さんに訊いてもはっきり教えてくれないんですよ。恋人同士って思ったらしいから、何か根拠があるはずなんでしょうに、ニコニコするばっかりで。先生、ご存知なんですよね?」
身を乗り出す折口に 当麻はうーんと腕を組んだ。そしてニコニコしながら首を横に振る。
「それは―――言えませんね。」
「えー、当麻先生もですかあ~?」
どうやら店長も同じ答えだったらしい。
「神聖なる儀式、でしたからね。他人の口から言うものではないでしょう。」
そう、美しい光景だった。見た目ボロボロの2人の口付けは 郁の一方的なぎこちない行為ではあったが、堂上の生命を繋ぎ止める祈りでもあったのだから。
「店員さん達の話から想像はつくんですけどね、1番近くで見ていた先生のレポートが聞きたかったですよー。」
すっかり乙女口調の折口は珍しい。そこにのせられて話したくなるから 記者の技法の1つかもしれない。
「ご想像にお任せしますよ。」
目撃した店員も多いだろうが 取り敢えず当麻が口にするつもりはないらしい。
「1つの恋が実る様は美しい、なんて いい年して思っちゃいましたよ。」
「今後の作品に反映されます?」
折口の言葉に そうですね――と微笑んだ。
「貴重な経験をしましたから。」
作家としてこのままいさせて貰える事に感謝して、自分の出来るだけの活動をしていこう。
「お2人に宜しくお伝えください。」
幸せを祈っています。折口と握手をしてアトリエに向かう。
もう護衛はいらない。

23:56  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

読みつつ勝手に顔がにやけちゃってます(*^^*)笑笑

あのときはねーほんとドキドキハラハラきゅんきゅんwですよねー(((o(*゚▽゚*)o)))
確かに当麻事件がなかったら、あのデートでくっついてたんでしょうけどw、
でもあれがあったからこそ、お互いにもっともっと深い絆?愛w?というか気持ちが生まれたんですよね♡
やっぱり革命が一番好きです♡♡♡

今lala漫画も革命に突入してますしね(*^^*)
英香さんも読んでらっしゃるんですよね♪( ´▽`)
また感想とかお話しできたら嬉しいですヾ(@⌒ー⌒@)ノ
ももいちご | 2013年06月02日(日) 17:13 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://746754.blog.fc2.com/tb.php/271-b58f6df7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |