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2013'06.05 (Wed)

「誓いの道は」1(リク8)

映画を日中に見る最後のチャンス。今日はレディースデー。
今週末からはモーニングショー終了。来週末からはレイトショーのみ。
行きたかったのですが、都合で涙を飲みました。DVD出るまで岡田教官には会えないのね、とパンフレットを眺めます。
更新です。なんと宿題を今頃提出です。
前回リク祭りで「長くなる」と後回ししたお話になります。定期連載にすると取りこぼしエピソードが出そうなので不定期連載の形になります。
「婚約から結婚まで」
つい事件やらを絡めそうになるので 結婚話に特化したものをシリーズ連載しようかと思っています。うまく区別できるか分かりませんが(^^ゞ。
コンコース場面から始めようか迷ったあげく色々スルーしてこんな形からです。
凛香さん、お待たせいたしました。

↓こちらから どうぞ


【More】

「誓いの道は」1(リク8)


『提案』という形の少々?スマートさに欠けるプロポーズは ある意味堂上らしかったかもしれない。
郁も反射的に受け入れ、あれよという間に堂上に引き摺られるように指輪の下見をした。
ただ 『教官』呼びから名前呼びへの変更を要求されて、顕らかにラインをまた一歩踏み込んだ感覚があった。初めて唇に載せた『さん』付けの名前に、堂上は満足気な笑みを郁に向けた。
――漸く捕まえた。
どこまでも斜め思考で拗ねていた郁を ガッチリ掴んだ瞬間だった。

当然 朝帰りの堂上と郁を待ち受けたのは小牧と柴崎。心配かけたお詫びも兼ねて それぞれに報告をしてからの出勤となった。
2人の様子に仲直りした雰囲気がありありと見て取れて、特殊部隊事務室に安堵と平和が戻ってきた――そんな日だった。

午前中は内勤。隊長が溜め込んだ書類が机を行き交う。
堂上が処理した書類を郁が受け取りファイルに綴じる。その度に視線が合うと堂上が柔らかく微笑むのだ。郁も一々頬を赤らめる。
手塚に資料の指示だしする堂上を見つめては 郁が頭を振って仕事に集中しようと努力しているのも目に入ってくる。
2人が根の深そうなことになっていた数週間、誰もが心配していた。しかし元に戻ったのはいいが こうも痒いと コレはコレで支障がある気がする。

「すみません、笠原三正いらっしゃいますか?」
防衛部から軽い依頼を受ける。
「あ、笠原三正 お願いします。」
後方支援部から人出の援護を頼まれて席を外した。
「笠原モテモテだな。来週のイベント準備に引っ張りだこだ。」
来週は 子供メインのイベントが控えている。各部署で担当する出し物や警備項目に子供に詳しい郁の意見を訊いておきたいと、いかにもな理由をつけてくる。
本来なら部署内で完結する仕事に一々郁が指名されることはない。顕らかに堂上と喧嘩中の郁に近寄ろうとしているのが分かる。声をかけてくるのが 堂上と別れるのを期待していると公言していた奴等だからだ。
堂上と付き合い出してからの郁の変貌は目を見張るものがあった。普段は土や埃にまみれているが 元々整った顔立ちだ。軽く化粧を施しただけで すらりとしたスタイルに映えて 花開くように綺麗になった。
相手が堂上なだけに指をくわえて見るだけだった者も 今回は押せば何とかなるんじゃないかとの見解があるらしい。
仲直りしたとは知らないから。
「いいのか 堂上~、取られっちまうぞ~。」
進藤の挑発には堂上は乗らない。黙々と仕事をこなす。
「業務部も読み聞かせ要員に笠原狙ってるって聞いたなあ。」
斎藤も参戦する。
「あいつら先週も声かけてたしな。」
土井もニヤニヤ話しだした。
「…無駄口叩いてないで、さっさと仕事をしてくれませんかね。」
眉間に皺を寄せながら苦言を呈する。
「なーに余裕かましてるんかなあ?」
進藤の言葉に表情も変えずに堂上はかわす。
「笠原は業務で出張っています。余計なお世話です。」

「だだいま戻りました。」
疲れた表情で郁が帰ってきた。
「お、笠原お疲れ。まあ 一息入れろや。」
進藤がさっさと郁に椅子を勧めた。
「どうだ、あいつら何か言ってきたか。」
進藤が珍しくペットボトルのお茶を差し出した。
「まあ 子供の好きそうなキャラクターは何だとか、入り込みそうな場所にいたずら防止策をするとかの話でしたね。」
「なんだ、わざわざうちの娘っ子呼び出すような仕事じゃねえじゃないか。」
「こっちだって忙しいんだ、事務室に笠原がいないとつまらん。」
「隊長に言って 笠原の業務部貸し出しも却下してもらおう。」
「他は大丈夫だったか?」
郁の周りに集まった進藤らはそれぞれに郁の頭を撫でたり肩を叩いたり。
「ああ、業務中なのに今晩の飲み会に誘われました。…勿論、断り、ました、けど…。」
ちらりと堂上に視線を流して耳を染める。堂上の肩が揺れたように見えた。
「何?あいつら俺達のいないところで誘うなんてけしからん!」
「そうだ 俺達の笠原を好き勝手させるもんか。」
「笠原は特殊部隊のもんだ――」

「そいつは俺のものです!」

声がした先を見れば 口元を手で覆った堂上。
「「「ほおーーー」」」
郁の周りにいた進藤達が 堂上の顔を覗き込みに近寄った。背中を向ける堂上にニヤニヤとした笑いを投げる。
「おまえら、ただの仲直りじゃないな。」
「ほら、何があったか言ってみろ。」
「プロポーズでもしたんじゃないか?」
その言葉に郁はこれ以上ないほど真っ赤な顔をして固まった。
「図星か!?笠原。」
追及の矛先を堂上から郁に変えた進藤達に堂上が慌てた。
「郁!!」
何も言うなという意味で叫んだものの、自分も否定の言葉は口に出来ない。それでまた郁の斜め思考で拗れるのだけは絶対避けたい。
「そうか!とうとう決めたか!」
「婚約だな!婚約!」
「おい、今日に賭けてたの誰だ!」
進藤達の大声が響くと 事務室中の隊員が大騒ぎになった。
「ちょっ、ちょっと まだ――」
堂上が騒ぎに頭を抱える。
「どーじょーう、先にこっちに報告じゃあないのかあー?」
玄田の声だ。隊長室の戸は開いていた。
「あーーー。」
バリバリと頭を掻き毟る堂上の横で 小牧が上戸に陥っている。
「おまえ、あんなに俺に口止めしておいて――全部、駄々漏れっ――。」
引きつるように笑う小牧に堂上は何も言えない。
「あの、その、おめでとう、ございます…。」
律儀に頭を下げる手塚が異様に見えた。
「的中2人だー。青木に村田ー。」
『やったー』と『ちくしょう』の嵐に向かって堂上が怒鳴る。
「没収です!!」
賑やかでばか騒ぎな祝いの祭りが計画される。
2人への祝福は爆発するように始まった。
11:43  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

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 | 2013年06月05日(水) 20:05 |  | コメント編集

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 | 2013年06月06日(木) 15:29 |  | コメント編集

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