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2012'10.11 (Thu)

「リハビリ室」

朝晩寒い位なのに昼間は汗かくほど。ちょっと咳が出ている英香です。
こちらを開設してから 堂上さんのことばかり考えている。恋だよね。
でも 読み返してみると、文章堅っ。糖度低っ。説明文みたいですかね(´`)。緊張感有りありです。それでも拍手して頂けて、とっても嬉しいです!。もっとこうすればいいのに、とアドバイスやコメント残して頂ければ頑張って精進します。あ、Rな方向は読み専門でいますので、ご容赦願います。へへ。
さて更新です。糖度あげる為に恋人期にしたんですが、違う方向へ。何故(゜U。)?。堂上さん入院中です。

↓こちらから どうぞ


【More】

「リハビリ室」


コンコン とドアをノックする。返事がないので そろそろとドアを開けてみたが、病室の主である堂上は留守のようだ。
今日の郁は公休で、午前中は自分の用を済ませて午後から見舞いに来たのだ。
ベッドの枕元にかけてあるスケジュール表によると、この時間はリハビリに行っているらしい。先日抜糸が済んで、本格的なリハビリが始まったのだ。郁は待っていようか迷ったが、少し覗いてみようとリハビリ室に向かった。

「うん、筋肉は少し落ちてるけど堂上君なら直ぐに取り戻せるよ。」
担当の理学療法士の須田は、マットレスに横になった堂上の足をチェックしながら話し掛けた。
「身体中が鈍って 仕方ないですよ。」
固くなっている関節を解して貰う堂上の眉間の皺が増える。抜糸したとはいえ、浮腫みの残る右足を動かすと違和感がある。リンパの流れを促す為に 足の付け根は念入りに動かされた。
郁はその様子をガラス越しに見ていた。
身体を起こした堂上も郁が来ているのに気付き、手を挙げて合図をする。
「来てたのか。悪いな、暫く待たせる。」
「いえ、あたしこそ お邪魔してスミマセン。」
郁は須田にペコリと頭を下げた。須田は50才前後というところか。ベテランらしい雰囲気を醸し出し、がっちりとした体格だ。
「おお、噂通り可愛らしいお嬢さんだ。若い職員が羨ましがってたよ。堂上君、リハビリにも精が出るはずだ。」ガハハと笑う様子は玄田によく似ている。
「堂上君とはね、入隊当初から担当させて貰ってるんだよ。ムチャばかりしてるから よく運ばれて来てたよな。最近見なくて大人になったのかと思ったらコレだ。あんたも大変だろうがしっかり管理してやってくれ。」
言いながら郁の顔を見て片眉をあげる。
「あれー、彼女、前に自動ドアぶち破って手当てに来てた娘だろう!。」
きゃ―― と 郁は真っ赤になって顔を覆った。
「僕、どんな娘だ?って処置室覗きに行ったんだよ。綺麗になってるから気付かなかった。なるほど、こりゃ似た者同士だ。堂上君もしっかり手綱持ってないといかんな!。」
堂上の背中をバンバン叩きながら腹を抱えて笑っている。
「ちょっ、いい加減にして下さい!。仕事して下さいよ!仕事!。」堂上は平行棒に向かって移動した。耳まで真っ赤だ。
「す、スミマセン なんか…。」
「いい。お互い様だ。あの人にかかればこんなもんだ。」
右足に少しずつ体重をかけながら立つ堂上の傍らで 郁は小さくなっていた。そんな郁に暫く席を外していた須田が一枚のプリントを渡してきた。
「堂上君の自主トレメニューだ。どうせここだけじゃ足りないだろう。彼に合わせて負荷は強めに設定してあるから、無理しない程度に始めたらいい。」
「はい。」郁は受け取って目を通した。
「堂上君は骨のある男だ。僕には娘がいてね、こんな男が相手ならって狙ってたんだよ。」
「え?。」突然の話題に郁はびっくりした。
「須田さん!。」
慌てる堂上を制して須田は続けた。
「でも いくら押してもこいつは頑としてなびかないのさ。そしたら王子様にはお姫さんがいるからって。道理でねぇ。」
「どどどどど どーしてそれを!。」
郁は真っ赤になって慌てふためき、堂上は固まって動かない。
「玄田君。付き合い長いからさ。よく一緒に飲みに行ってるよ。」
「「あの人は!」」

リハビリ室の真ん中での会話は丸聞こえで、堂上の入院中はすっかり名物カップルとして名を馳せたのだった。




病室に戻って、「リハビリお疲れ様でした」ってタオルを渡された堂上が「こっちで労ってもらおうか。」なんて言ってイチャイチャする予定だったのに。どっか飛んで行っちゃいました。


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 | 2013年11月24日(日) 20:32 |  | コメント編集

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