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2013'06.21 (Fri)

「誓いの道は」2(リク8)

昨日妙なメールが来ました。
「久しぶり\(^O^)/ 覚えてる?。メアド変えたから登録お願いしまーす(≧▼≦)」
……誰?。登録もしないで何年も連絡とってない相手?。知らない発信元でした。
「失礼ですが どちら様でしょうか?」
と返信しました。
後で娘に怪しいから無視した方がいいって言われたのですが 時既に遅し。
今日
「間違えちゃったみたい('∀'●)。わたしは21歳の女子大生でーす。せっかくだから―云々…」
やられたΣ( ̄□ ̄;)。暫くなかったのに!。着信拒否の設定せねば(T_T)。
あ、INDEX再度直しました。taroさんありがとう(*^□^*)。

更新です。
不定期連載の続きになります。通過地点なので甘さもないですが、隊長への報告になります。基本常識的な流れのつもり?。

↓こちらから どうぞ


【More】

「誓いの道は」2(リク8)


昼休みになると 堂上は席を立ち、はぁ――と長いため息をついた。
まだ隊の皆には伝える予定ではなかったのが 早々に自分達の駄々漏れぶりでバレてしまった。大騒ぎが収まるまで怒鳴り付けること数回。しかし過度ではあるが祝福である事には変わりなく、甘んじて受けるに漸く至った。
堂上は郁に目配せすると、小牧に先に食堂に行くよう促し 隊長室に向かう。郁も緊張の面持ちで後に続いた。

「失礼します。」
ノックをして中に入ると 正面の机で玄田が珍しく書類に向かっていた。
「おお、来たな。」
堂上と郁は 手を止めて深く座りなおした玄田の前に立つと、並んで敬礼した。
「順序が前後しましたが、婚約の報告に参りました。」
堅苦しい挨拶をする堂上にひらひらと手を振って玄田は顔を緩ませる。
「まあ そう、かしこまるな。めでたい話だ、先ずはおめでとう。」
その言葉に堂上はホッと肩の力を抜いた。
「で?」
その先を促されるが それ以上の報告は出来ない。そもそもまだ両親への挨拶もしていない段階だ。粗方話が進んだ上で隊に報告するはずだった堂上の眉間に皺が寄る。初っぱなから計画通りにいかなかった。
「昨日の今日だろうからな、まだこれからか。」
ついこの間まで郁が拗ねていたのは周知の事実。いきなりの展開に笑いが走るが、堂上側から見れば当然な成り行きだろう。
「ま、早いとこ手綱つけとかんと この娘っ子はあらぬ方向へ突っ走りそうだからな。」
「隊長 ひどいっ。」
郁はぷっと膨れた。
「長かったなあ、堂上。」
机に頬杖をついて目を細めて堂上を見やる。
その昔、青かった堂上のとった行動は 図書隊としては問題視されたが、査問に折れなかった堂上を玄田は大いに気に入った。後にそれが、共に防衛部にいた小牧と特殊部隊に推薦する個人的理由になったのは、玄田だけの秘密だ。玄田の懐刀となる素質もオモチャになる素質も備わっていた。
郁の面接の時に 疾うに鍵をかけてあった昔の自分と見計らいの出来事を突きつけられて、困惑した堂上が無駄な蓋をして頑なな態度を取ってきたのを見てきた。
しきれぬ蓋に翻弄される堂上が面白過ぎた。いかに仕事が出来ようと、冷静さを装っても、郁に関わると昔の堂上が顔を出す。それは危険と隣り合わせな時もあったが、良い結果をもたらす事も多い。相性の問題か。
とにかく特殊部隊きってのバカップルの成立と婚約に何の異論はないのだ。いつしかこうなる事が当然だと賭けの対象になる程に。
玄田の云わんとすることに 少々思い当たらなくはない堂上だが、あえて仏頂面を決め込んだ。そこがまた弄られる要因になるのだが。
「つきましては、今後いろいろと隊にはご迷惑おかけしますが――。」
「何をいう。おまえ達の結婚は隊の意思。何も心配せんと安心して準備にかかればいい。」
にやりと笑う玄田を堂上は睨む。
「いらんこと考えないで欲しいんですが!」
退院してきた日の横断幕が脳裏に浮かぶ。
「心外な。祝いの席で無茶はせんぞ。」
いや、この顔は何かやらかす気でいるに違いない――長年付き合ってきた隊長の無茶振りは、堂上の底知れぬ不安を募らせた。
「笠原。」
「はい。」
「おまえが追いかけてきた王子様はここにいたか?」
郁は正義の味方みたいに格好よかった王子様に憧れて入隊したのだ。でもいつしか追いかけたい背中は2つに、そして重なり、王子様ではない1人の男性としての堂上をと――変わっていったのか元々同じだったのかは別として、今でも追いかけたい背中であることは確実だ。
「今のあたしが追いかけたい人がいますので。」
真っ直ぐに告げる言葉に玄田は大きく頷いた。
「そうか、幸せだな。」
「はい。」
「ところで、だ。」
「はい?」
玄田は先ほど取り組んでいた書類を取り出した。
「これはスピーチの原稿なんだが、10年近く前まで遡るとかなりの長さになってだな――。」
すかさず堂上の手がのびてきて取り上げる。
「検閲の権限を主張します。」
「図書隊は不当な検閲には反対だぞ。」
「執行します!。絶対妙な事考えないで下さいよ。」
対良化隊並みの攻防が繰り広げられるのが予想される展開に、隊長室は緊張感が走ったのであった。
18:30  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

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 | 2013年06月22日(土) 08:59 |  | コメント編集

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