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2013'07.12 (Fri)

「虫除け 静佳ver.」後編(リク18)

毎日暑いです。暑すぎて草ぼーぼーです。手がつけられない。
昨日はちびの記事でご心配おかけしました。
でも 同じ子育て世代、やっぱり素通りできない話題ですよね。答えのないというか 出口の見えない話ですが、コメントという形で相談に乗って貰えて嬉しかったです。
楽しくお話読みたいのにって方には申し訳なかったんですが、日記を兼ねている場なのでスミマセン。でも おかげで自分に余裕を持てるので、またお話書いて ちびとラブラブしちゃう母ちゃんでいられます(^^)v。救いはまだ本人が深刻になってない事かな。

更新です。後編になります。リク内容は最後に。オリキャラ・捏造あります――って、いつもですが^ロ^;

↓こちらから どうぞ

【More】

「虫除け 静佳ver.」後編(リク18)


同窓会の会場は武蔵野と国分寺の間の駅近く。郁とは静佳と別に待ち合わせとかで途中で別れた。
ポピュラーな居酒屋チェーンの暖簾をくぐり、幹事の名前を伝えて案内された部屋の戸を開けた。
「おっ、堂上!」
奥で手を挙げるグループは、高校時代によくつるんでいた仲間だ。
「ああ、久しぶりだな。」
懐かしい面々に堂上も破顔して座敷を移動していく。
「珍しいじゃない。元気してた?」
声をかけて来たのは 当時委員長をしていた昔の女子高生。堂上は手を軽くあげて挨拶に代える。奥にたどり着くまでに見た顔は、みんな立派に成人していた。
「よく来たな 堂上。忙しそうだが無事にやってるか?」
幹事を勤める彼は 高校3年間よく一緒に遊んでいた男だ。好い事も悪い事も一緒に体験した思い出がある。堂上は、空けてくれた席に座るとまずはその彼に謝った。
「結婚したんだったな。ハガキが届いてた。すまんな、式に出られなくて。」
同級生同士でゴールインした彼等に当麻事件の最中で何の連絡も入れられなかったのだ。
「去年の図書隊は大変だったみたいだな。」
さすがに被弾して生死を彷徨ったとは言えない。
「いいさ、長い付き合いで今更って感じだからな。堂上の方はどうよ。」
「まあな。」
お互いビールを煽って話し込む。
「そういえば長谷川がハガキを届けに行ったんだぜ。」
「?そうだったのか。」
視線を巡らすと 泣きぼくろに見覚えがある長谷川と目が合った。彼と結婚した相手の親友だ。
「そうよ、わざわざ届けに行ってあげたんだって。」
妻になった彼女に押し出されるように堂上の隣に座った長谷川は、ほんのり赤くなって俯いた。
「ありがとな。面倒かけた。」
「いいの。ついでだし…。」
周りがニヤニヤしている。
「長谷川ちゃん、まだ1人身なんだってさ。」
ふーん とつまみに手を出す堂上の肩を幹事の彼が叩いた。
そこに遅れていた1人がやって来た。
「すまん 遅れた。よお堂上、そこで静佳ちゃんと会ったぞ。それがさあ、えらく可愛い子連れてたんだ。」
少々興奮気味だ。
「へぇー、いいじゃん。呼んじゃえよ。」
昔から屈託のない静佳は、堂上の同級生の間でも違和感なく溶け込んでいた。
「アレはダメだ――」
と堂上が言う前に
「と 思って連れて来たよ。」
見れば入り口で静佳が手を振っている。
「はーい、兄貴~。」
堂上が慌てて腰を浮かすが、静佳は恥ずかしがる郁をぐいぐい引っ張って来た。
現れたのは課業中の装いとは全く違う かといって囮の時のような派手目な感じでもない服に着替えてある郁。軽くメイクとヘアセットをし、花柄をモチーフにした軽くて薄いニット素材のトップスにシンプルな膝丈のパンツが郁のスタイルを際立たせていて――似合っていた。
「綺麗な子だなあ。」
「モデル並みだわ。」
男も女も絶賛だ。
「静ちゃんの友達なのか?」
腰を浮かせたままの堂上に探りが入る。
「ほら兄貴、自分の彼女に見惚れてないで。」
その言葉に周りが沸いた。
「え!堂上の彼女なの?」
注目を浴びた郁は真っ赤だ。そこがまた初々しくて感嘆の声が上がる。
長谷川の顔に翳りが見えた。
ほらほらと長谷川とは逆の隣に陣取った静佳はペラペラと喋りだす。
「そう、兄貴ベタ惚れの郁ちゃんです。」
周りは大盛り上がりだ。それつまみだやれ飲み物だと 郁の周りに並べられる。
「何でまたこんな可愛い子と知り合えるんだよ。図書隊は暇なのか?」
やっかむ友人に静佳は言った。
「それが同じ職場の部下に手を出したんですってよ。」
「「なっ…」」
堂上と郁はぎょっとする。
「職場って、特殊部隊!?」
「そ。ここにいる男なんて 皆投げちゃうくらい強いのよ。」
もう静佳は止められない。友人達の質問に本人達そっちのけで 好き勝手喋りだす。
郁はといえば 出された食事を恐縮しながらもパクパク食べる。
「…ま、いいか。」
静佳は静佳でいつもの事だし、郁は郁でどこでも受け入れられる。そんな日常もあってもいいじゃないか。堂上はふわりと微笑んだ。
そっと郁の表情を伺えば、恥ずかしがってはいても 皆の歓迎を楽しんでいる。気持ちよく食べる様はいつ見ても気持ちいい。
コレもコレもと勧められる中にカラフルな飲み物……。
壁にもたれて座っていた堂上が慌てて止めに入った。
「郁!待て!」
くいっと水のように飲み込んだ郁は、ふわりと揺れた。
「あ~あ。あたし飲ませてないしぃ。」
けらけら笑う静佳が トンと押すと郁の頭は堂上の膝へ。
とろんとした郁に堂上は深いため息をついた。
「可愛い、彼女ね。」
長谷川が郁の寝顔を覗き込む。
「まあな。」
郁の頭を撫でてビールを煽る堂上は、相変わらずぶっきらぼうなところがあるが、彼女を大事にしているのは分かる。
高校時代、友達に紛れて堂上の部屋に入ったことがある。本好きらしく、本棚は綺麗に整頓された部屋。そこでバレンタインに皆で食べてと配ったクッキーとは別に堂上に渡したチョコレートは、いつの間にかクッキーと並んでいて皆で食べられていた。
昔から脈がないのは分かっていた。というかアピールしてこなかったのだ。
「今更よね…。」
長谷川の呟きは周りの喧騒に掻き消された。

「そろそろ帰るよ。」
郁を抱き起こして 酔い加減を確認する。ペチペチと頬に触れる手は優しくその目は愛しげだ。
「ん……。」
と 堂上の首に腕を回して縋る郁に、みな見てはいけないような気がして目を逸らした。
慣れた手つきで郁を背負うと「悪い。またな。」と帰り支度をする。
「静佳――。」
「あ、あたしはこのまま飲んでくわ。兄貴の分の会費くらいは元取っていかなきゃね。」
静佳はつい と堂上に寄ると耳打ちする。
「兄貴の邪魔はしないから安心して。はい、コレ。」
堂上の胸ポケットに一枚の紙切れ。
「郁ちゃんのコーディネート代ね。楽しかったわ。社員割り引きでお安くしてあるから。」
見れば静佳の勤めるアパレル会社の請求書。洋服一式、ブランド品だ。
「1度郁ちゃんでトータルコーディネートしてみたかったのよね。下手なモデル頼むよりよっぽどいいわあ。しかも今日はご馳走してもらえるしね!」
ご機嫌だ。
「しーずーかー。」
睨みをきかしても やにさがった顔の後では迫力も半減だ。

「堂上君って あんな表情するんだね。」
2人が帰った後、長谷川がちびりとサワーに口をつける。
「ごめんね。昔からだし応援してあげたい気持ちもあったんだけどさ、兄貴あの調子だし 郁ちゃんホントにいい子なんだぁ。見てもらうのが1番かと思って。」
静佳は長谷川の横で 珍しく静かに話した。
「ううん。堂上君、幸せそうで良かったわ。私なんかよりずっとふさわしい…。」
「そこよ! ふさわしいとかふさわしくないとか。長谷川さん、1度でも自分を前に出したことある?」
急に静佳が説教態勢に入り、長谷川はキョトンとする。
「静ちゃん、言ってやって。この子 プロポーズしてくれる人もいるのに、まだうじうじ堂上君の影追ってるのよ。」
堂上への後押しするつもりだった友人達も 郁の存在を知って方向転換だ。
「兄貴はちゃんと幸せになるよ。でも先ずは自分でしょ!」
堂上静佳も兄同様、説教好きなのは――1度一緒に飲んだ者には分かる。
幹事は承知して任せる事にした。妻の友人が幸せを掴めるようにと。


===========


リクエストは、りぅさんより
「堂上か郁、どちらかの同窓会をお願いします!中学でも高校でも良いので、地元のオリキャラが淡い恋心を持って再会をし、結果2人にあてられつつも幸せそうで良かったな~というあまり辛くない流れ、かつ2人の慌てっぷりや甘々っぷり、周囲の羨望やら何やらが見られると嬉しいです。」
でした。

『地元オリキャラ』で何故か静佳さんがしゃしゃり出るシチュが思い浮かび――静佳さんのお仕事は捏造です。
途中から虫除けと離れた感があるのは、実は次の同窓会ネタが本来の虫除けリクだと途中で気付いたから( ̄□ ̄;)!!。しまった、混ざってる!。この辺が 行き当たりバッタリさ有りありですm(__)m。
静佳さんは勝手に動いてくれるので、臨機応変に。
りぅさんのリクは ビビりの私に優しいリクでした。我が家の堂上さん、静佳さんに耐性が出来つつあり 慌て忘れて達観しちゃいました(^^ゞ。
楽しいリクエストをありがとうございました\(^O^)/。
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 | 2013年07月13日(土) 08:58 |  | コメント編集

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 | 2013年07月13日(土) 16:20 |  | コメント編集

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