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2012'10.17 (Wed)

「背伸び」堂上ver.

今日は早めのUPしている英香です。婆さんも出掛けて 家で1人のんびりしてるからかな。
過去作品にご丁寧にも拍手有り難うございます。とっても嬉しいです!。
早速更新。題名見て、堂上さんが一生懸命背伸びをしている姿を想像してはいけません。いやいや、前回の話が郁ちゃん視点だったから、堂上さん視点にしてみただけです。郁ちゃん以上にぐるぐるしてる堂上さん。ACT2の「恋人・郁へのラブに辛抱たまらなくなりつつも耐える男・堂上篤」になりました。


↓こちらから どうぞ


【More】

「背伸び」堂上ver.


公休デートも回を重ねてきた。いつ呼び出しがあるか分からないからと つい近場で済ませがちだったが、たまにはと 今日は電車を乗り継いで足をのばす事にした。
いつもの駅で待ち合わせた。頭の中で簡単に計画を練る。奥多摩で嫌というほど自然は満喫したから街中がいいか。ショッピングがしたいとも言っていたから、最近出来たという大きなモールにでも行って郁の雑貨屋巡りに付き合うか。
そんな事を考えていると見慣れないシルエットの女性が近付いてきた。ふんわりしているのに落ち着いた色で、シンプルな形の随分大人っぽいワンピースを身に纏った郁だった。柴崎にでもコーディネートされたのだろう。ちょっと恥ずかしげに顔を赤らめているその姿に一瞬見惚れて言葉が出なかった。
訓練時は薄汚れた隊服であり、館内も緊急時に対応するべくパンツスーツだ。付き合い出してのデート服でスカート姿は初めてではないが、今日のはいつもと違う。短すぎないスカートがふわりと揺れるだけでドキリとする。かける言葉が見付からず、「珍しいな。」と言ったきり 指を絡めて改札に向かって歩き出した。
電車の中で気になるのは知らない男の視線。姿勢の良い郁は立っているだけで目を引く。おまけに今日の姿はファッション雑誌から抜け出た様だ。チラチラ見てくるのが丸見えだ。いつもと変わらない他愛のない話をしながら郁の注意を自分だけに向け、なるべく他の男の視界から遮る努力をした。
ショッピングで歩き回れば履き慣れない靴で足を痛めるだろうと、映画を観て、駅ビルの景色が良いと評判のレストランで食事をしてゆっくり過ごした。

遠出した分少し遅くなってしまった。帰り道、いつもの小さな公園を抜けていくのも暗くなってからだった。夕暮れになると 冷たいと感じる風が頬を掠める。羽織るもののない郁の首筋が寒そうだ。
街灯から外れたところで足を止めると、郁の身体を引き寄せて腕の中に収めた。短いキスで郁の反応を楽しむ。食事をしながら気付いたのは化粧もいつもと違うという事。口紅の色艶が眩しかったが、不思議と味まで違って感じた。夢中になれば華奢な身体を潰してしまいそうで、ブレーキを掛けつつ堪能する。
柔らかな体温が馴染んだ頃、身体を預けている郁の視線を感じた。
「何見てるんだ?。」つと、唇を離して意地悪く口角を上げた。視線を外さずに顔を真っ赤にした郁が可愛い。
「き、今日のあたし、変ですか?。」
不安げな眉がハの字にさがる。
「ちょっと大人に見せたくて。教官に釣り合うようにするにはどうしたらいいかって考えてて。――ほら、あたしバカだし ガキっぽいし ……。」
落ち込んていく様子にやっと思い至った。郁なりの冒険にどれだけの勇気を使ったのか。気付いていたのに、欲しいだろう言葉を郁に与えてやらなかった自分を反省した。柴崎に朴念仁呼ばわりされても仕方がないか。
「郁。」
ちょっと下から覗き込むようにして視線を合わせると、そこに涙目の郁の瞳があった。
「無理に大人になる必要はない。今のままで充分だ。焦らなくていい。でも――。」
すっと郁の手を取り、そのまま両手を横に広げると、ワンピース姿を視界に入れて足りなかった言葉をかけてやる。
「たまには背伸びしてもいい。似合ってる。余りに似合い過ぎててびっくりした。何も言ってやれなくてすまなかったな。」
小言や叱責ならばいくらでも口に出来るが、小牧の様に気の利いた言葉は出て来ない。それでも嬉しそうに頬を染める彼女が愛しい。
「…止められちゃうかと思いました。」
「プライベートで頑張ってるおまえを見るのも、彼氏としては嬉しいからな。」
俺の為なんだろ?。と、軽くキスをする。実際郁は綺麗になった。散々山猿だと揶揄していた奴等が振り返って目を見張るほどに。あどけない笑顔はそのままだが、花がほころぶような笑顔は俺に向けた時だけだ。誰にもやらん。
郁が もっとと ねだるように体を寄せれば、更に深いキスにシフトする。腰に回した腕が郁のラインをなぞろうとするのを押さえながら、グッと抱き締める。
深いキスだけで満たされて 酔いしれる郁に、ちらりと擦る不埒な感情を抑えるのが精一杯だった。




てなわけで、エロおやじチックになっちゃいました。(逃)
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