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2013'09.13 (Fri)

頂き物「デートと虫除け」

本日は有り難い 頂き物で更新させていただく英香です。
実は明日で我が家は開設一周年となります。
長男の受験ストレスの発散場所に始めたブログ。日記でもあるので ほぼ毎日、失敗談を中心に続けて来ました。
まさかSSをこんなに書くとは思っていませんでしたが、あれですね、コメントの力は偉大です。反応頂けると嬉しくて書いちゃう。書くとまたコメントが返ってくる の繰り返しで、いつの間にか一年です。
ま、相変わらず勉強しない長男へのストレス発散が続いているのも事実ですがっ。
という こんな我が家のお祝いにと、リンクさせて頂いているお友達の りつさん(『気ままに一人歩き』様)から お祝いにお話を頂きました。なんと りつさんからのリクエストでした No.94 「デート計画」 の三次を書いてもらっちゃったのです(*^^*)。そのまま「…の後で」シリーズに加えたい素敵なお話です。堂上さんの胸の内がよくわかる~。 
以下 頂き物で更新です。こちらからお持ち出しは厳禁ですよ。

↓こちらから どうぞ


  

【More】

頂き物「デートと虫除け」


事務所で一人残業をしている間も、郁の同期会は気になった。郁の事は信用している。でも信用しているのと郁を狙っている男に対して思う事は別だ。

「堂上~ 心配じゃねえんかよ。笠原狙いが結構いるって聞いてるぞ。」

その言葉が、一人仕事をしていると頭の中でリフレインする。書類が何も進まない。そこに電話がなる、柴崎からだ。「どうした?郁に何かあったのか?」もう落ちたのかと心配になり席を立とうとした。
「違いますよ。私は今から行きます。どうせ教官が焦れていると思いましたので、私を送って行くという名目で一緒に行かれませんか?」願っても無い口実だが・・・
「報酬は?」
「教官お話が早くて助かります。昨日手に入れたとうお酒を」
「おまえ、どこでその情報を!・・・愚問だったな。わかった。今から行くのか?」
「後、15分後にロビーでお待ちしています」
「わかった。」これで郁を迎えに行く口実が出来たが、柴崎が居ないとなると誰がストッパーになってるのだ?手塚では無理だろう・・・他の女子に囲まれて。

柴崎を送って居酒屋に着いた時、郁を誘っている男達の話が耳に入り、聞いているだけでどす黒いもので覆われた。自分の彼女が誘われてたら、いい気はしない。だが、同期は大事だ。郁が久しぶりの同期会で楽しんでいる中、上官が乗り込むという最悪の状況を避ける為に、外で待つ事にした。
柴崎が気を利かせて、呼んでくれるに違いない・・・。
柴崎に払った手付け金(俺の秘蔵っ子の酒)は安くはなかったが、ここに来る理由も出来たし郁とのデートのリサーチが出来たから、良しとしよう。
しかも、彼女が自分とのデートに思いを馳せて話していると思ったら、それだけでモヤモヤしていた気持ちも自然と消えた。それどころか、俺を見つけて駆け寄って来た郁が可愛くて、頬を緩ませるのは仕方ないことだ。

同期会の帰り道郁と先程のデート計画について聞いてみた。
「郁、今度の公休は水族館行くか?」
「水族館?」
「さっき行きたいと言っていただろ?それとも公園がいいか?」
「どっちでも。教官と一緒ならどこでも嬉しいー。今だって会えて嬉しいです・・・」
頬を染めて上目遣いで言われて、おまえは俺をどうしたいんだ?
こんな可愛い顔を人前で晒ししておけるわけない。郁の腕を引っ張り、人のいないビルの影に連れ込んだ
ぎゅっと抱きしめ、「街中であまり可愛い事をいうな。俺の理性がもたん」
「えへへ・・・こうやっている時間も好き」
可愛い・・・更に抱きしめる腕に力が入った。
「きょーかん。少し苦しいです」
このままホテルに連れ込んでしまいたい衝動を、明日の勤務が訓練だと思い出し、理性を総動員して耐えた。
せめてこの可愛い事をいう口を堪能しよう。
「郁・・・」
「きょーかん」
もう暫くこのまま二人で居たいが時間が迫って来ている。
門限延長をしているといっても明日の事を考えたら、そろそろ帰った方が良さそうだ。

寮への帰り道、先ほど郁を誘っていた男達が、後ろから歩いて来ている事に気がついた。
どうやら同期会がちょうど終わったようだ。しかも酔っ払っている為、俺たちに気づいていない。
耳を澄ませば、俺と郁とのことを噂している。
「それにしても、あの噂本当だったんだな・・・」
「あんなにいがみ合っていたのに、どうやったら恋人になるのか・・・」
「だよなー。あの鬼教官と笠原・・・うーん想像がつかない。プライベートでもあの調子か?」
「実際にデートを目撃した奴いないからな。手塚だって記憶が飛んでるっていうし、真相は誰もわからないな」
「あのままだったら、まだ可能性あるか?」
「堂上二正に勝つ気か?無理だろ」
「うーん。実際に見ないと諦められないというか・・・」

まだ、諦められない男がいるのか・・・仕方ない。
わざと立ち止まり郁の腰を抱き、耳元で囁くように話す。
「郁・・・今度はもっとゆっくり二人でしたいな」
「きょーかん?」
「それとも俺とふたりは嫌か?」
「きょーかんと二人でゆっくり嬉しい・・・でも、少しでも会えたら嬉しいですよ?」
「そんな可愛いこと今いうな・・・郁。帰したくなくなるだろ?」
噂をしていた男達は、一瞬固まりこっちを凝視したあと、後ずさるように居なくなった。
小牧にでも見られたら、笑い死にされるような光景だが、ここでしっかり虫退治しておかないと、可能性を残してやるわけにはいかない。

「本当にあの鬼教官か?」甘いマスクに甘い声。どれも笠原だけに向けられたもの。笠原の声も堂上二正にだけ向けられた笑顔と声。勝てる訳無いな・・・しかも、絶対に俺たちがいる事がわかってやっているし・・・。
「ヤバいだろーあれ・・・」

男達が居なくなったのを確認し、寄り添うように手を繋ぎ寮へと帰った。
「郁明日は訓練だ、しっかりと寝ろよ」
「はーい。教官おやすみなさい。」
最後に軽くキスを落とし、部屋へ戻るのを見送った。
そしてその背中を見ながら堂上は決意する。デートの待ち合わせは寮のロビーにして、男達に甘い妄想を抱かせないように一緒に出れば良い。誰が来ようと郁につく虫は退治するまでだ。

公休のデート日、郁に待ち合わせをロビーでと言わず、待ち合わせの時間より40分以上前から、いつ郁が出て来てもいいように待ち構えた。その間も男女問わず堂上がいかにも・・・という服装でロビーで待っている事に、チラチラと好奇の視線が集まる。
そこへ、ブルーのシフォンのワンピースを着た郁が出て来た。
「郁!」
「きょーかん!ここで待ち合わせでした?」
「いや・・・郁に早く会いたくて、ここで待ってた。それ似合っているな」
「ありがとうございます」俺に向けた笑顔に思わず見惚れた。同じように見惚れた男達を殺気を含んだ視線で睨み、手を引いて一緒にロビーを出た。

男達は一瞬にして竦み、堂上の意外な独占欲を見せつけられ、触らぬ神に祟りなしと一斉に溜息を零した。
堂上は背中越しに男達の戦意喪失を感じ、満足げにデートに行った。
その後、”笠原にむやみに近づくな”と同期の間で囁かれ続けることになる。
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 | 2013年09月13日(金) 12:04 |  | コメント編集

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 | 2013年09月13日(金) 13:31 |  | コメント編集

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 | 2013年09月13日(金) 18:18 |  | コメント編集

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 | 2013年09月14日(土) 07:25 |  | コメント編集

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 | 2013年09月15日(日) 20:34 |  | コメント編集

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