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2013'10.31 (Thu)

「誓いの道は」6(リク8)

今日は中学のマラソン大会。暑いくらいの良い天気でした。応援しながら顔がジリジリ焼けてるようでした。
張り切った長女は4位。多分不本意。機嫌の悪そうな帰宅が予想されます。いいじゃん、頑張ったんだから。と母は思うよ。

更新です。不定期連載が続きます。でないとお話忘れちゃう。
既に大切なシチュエーションがすっかり私の鳥頭から抜け落ちてしまいました。基本ある程度流れを決めたらメモも取らずに進めていく無謀な書き方をしています。……忘れちゃった。どうしても出て来ない。茨城編が終わるまでに思い出さないと 残念なシチュで終わってしまいそう(T-T)。てなわけで、次回までに思い出せるといいな。でも大したことじゃなかったから忘れちゃったのかもしれない。それも定かではない。こんな事よくありますよね(と同意を求めておく)。
てなわけで、も少し続きます。
あ、オリキャラは 54「波を寄せて」 68「懐かしい写真」に出てくる同級生です。←追加しました。

↓こちらから どうぞ



【More】

「誓いの道は」6(リク8)


久しぶりに会った親友は まるで懐かしい風景を背負っているようだった。
「何よ、いつ帰ってきてたの?。」
「へへ、たった今なんだぁ。」
婦女子の再会はいつだって賑やかだ。お互いの手を取り合って飛び跳ねながらの近況報告が始まった。
「去年東京で会って以来だから 丁度1年ぶりね。」
陸上部の仲良し5人組でプチ同窓会をしたのは 当麻の事件の余熱が冷めた頃。相変わらずの天然ぶりに 舞が爆笑したのは記憶に新しい。
「随分雰囲気が変わったのね。何と言うか 落ち着いた女性?」
郁の姿をまじまじと見て 舞は感嘆する。
「ううん?何も変わってないよ。相変わらずだもん。」
そう首を振って否定する郁の後ろの堂上を舞が見遣る。
「はじめまして。郁の同級生で木村舞といいます。」
ペコリと頭を下げてニコリと笑う。
「あ、えっと…」
郁が紹介しようとしたのを舞が遮る。
「堂上さんですね。郁からおノロケを聞かされてます。和田さんからもお話伺ってますし。」
「のっ ノロケてなんか……。そうだ、和田二正は元気?」
真っ赤になって慌てたが、懐かしい名前に反応した。以前茨城の水戸本部から特殊部隊に研修に来ていた三正だ。二正に昇任したとは舞情報で、舞と付き合ってるはず。
「ええ、元気よぉー。お仕事ばっか。」
水戸本部の立て直しの中心として忙しいらしい。
「ふふ、あの郁が すっかり女ぽくなって。堂上さんのおかげね。私は走ってるあんたが一等好きだけど。」
ポンと肩を叩いて笑う。
「おばさんのお好み通りだわね。…これから挨拶かしら?」
郁はドキリとした。

「待ちなさい!」
声と同時に書店から男が飛び出してきた。郁達の横をすり抜けて走っていく。
「万引きだ!」
ハタキを手にした店員の声を聞いて 郁は反射で男を追った。
フレアスカートを翻しながらは走りにくい。もう少しのところで届かないでいたのを横から風が追い抜いた。男の襟に手をかけて引き倒す。堂上だ。
バランスを崩した男の左右の肩を 堂上と郁で取り押さえた。
「観念なさい!」
男のジャケットから散らばったのは アイドルの写真集だった。

「スカートで走るなと何度言えば分かる!」
堂上の拳骨が容赦なく落ちる。
「つい…。」
首を竦める郁に 舞も追いついた。
「郁らしいわね。はい。」
郁の放り投げたバッグを手渡す。
店員に男を引き渡すと、堂上が郁のスカートを見咎めた。
「汚れたな。」
取り押さえた時についたのだろう、オフホワイトのスカートの裾にシミが出来ていた。
「あ……んと。」
泥を払いながら郁は少々思案して堂上に向き合った。
「時間、まだありますか?。」
「?あるぞ。」
「ちょっと舞と買い物して来ていいですか?」
郁はさっぱりした顔で堂上にお願いした。

舞と連れ立って駅前のデパートに出かけて行った。堂上とは近くのカフェで待ち合わせだ。どうせ食事は喉を通らないから 落ち合ってからドリンクを頼めば十分だという。
軽い食事を頼んで 1人堂上は腹ごしらえだ。舞と会って何か吹っ切れたのか 郁の表情が明るくなったように感じた。
「お待たせしました!」
声に振り向くと 郁と舞が立っていた。
黒のボトムに多少甘めのギャザーが胸元に入ったグリーンのニット。キチンと感もありつつ、いつもの元気な郁の出で立ちだ。
「こっちの方が動きやすいし、緊張しなくていいかなって。」
「似合ってますよね。元気な郁そのもので。」
着替えたスーツが入っているだろう紙袋を椅子に置きながら 舞が堂上に同意を求める。
「ああ、いつもの郁だな。似合ってる。」
堂上も柔らかく微笑んだ。

「あたしね、今の自分をお母さんに見て欲しいんです。このあたしを す 好きになってくれた篤さんを紹介して、お母さんにも知って欲しい。幸せになるんだってことを。」
またね、と舞とは別れてミルクティーを注文した郁は 堂上の前に座って笑顔で話す。舞と一緒に スーツの堂上の隣に立ってもバランスがとれる服を選んできたのだ。
「いいんじゃないか。ありのままの郁でも十分わかって貰えるさ。俺もありのままをご両親に伝えるさ。」
ティーカップごと郁の手を包み込む。
愛する娘を無事育てるが為に 殊更女の子らしくとうるさかった母。
こんなガサツな娘だけど、母に好きになって欲しかった。理想の娘じゃないだろうけど、今の自分を知って欲しい。
そして大好きな人のことも知って欲しい。
「もう大丈夫。」
堂上と郁は 手を繋いでタクシー乗り場に向かった。

18:32  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

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 | 2013年10月31日(木) 19:56 |  | コメント編集

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 | 2013年11月01日(金) 13:48 |  | コメント編集

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 | 2013年11月01日(金) 16:51 |  | コメント編集

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