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2013'11.17 (Sun)

「伝家の宝刀 習得の後に」※誓いの道は8後編

こんにちは。昨日今日と日中は暖かかったので、婆さんの病院見舞いの後にチビを公園におっ放している英香です。でもさすがに寒くなってきた。
まだ岡田教官にはお会いしてません!。深夜観たくても、長男がテレビのある居間でコタツにあたりながら勉強するので使えず。すっかり夜型。迷惑です。

更新です。
すっかりリクエストに頼っていたので シチュが思い浮かばず(;^_^A。早々に ~後で に手をつけちゃった。取り敢えず最近のお話のその後になります。

「伝家の宝刀」・その後です。婚約期。短いの(・・*)ゞ。

↓こちらから どうぞ


【More】

「伝家の宝刀 習得の後に」※誓いの道は8後編


意識が浮上する。
腕の中の温もりと馴染みのある甘い匂いを抱え込む。
閉じていた瞼を持ち上げると 視界に入ってきたのは柔らかそうな薄茶の髪。自然と頬が緩み そのまま髪にキスを……。
堂上は急速に覚醒した。
ガバリと起き上がると頭がズキンと痛む。額に手を当て暫くやり過ごし、治まったところで辺りを見回した。
ここはホテルのベッドの上。
そうだ、昨日は茨城の郁の両親に結婚の承諾を受けに行ってきた。東京に戻ったところで郁の3人の兄達と挨拶がてら飲んで…駅まで送って…ホテルに戻ってきたのは…覚えている。
その後の記憶がスッポリ抜け落ちている。
無茶苦茶飲みすぎた訳ではないが、珍しく酔いが回っていた自覚はあった。
「!?」
バッとシーツを捲って自分の支度を見下ろした。上は下着代わりのTシャツ という下着姿。スーツは椅子の背にズボンまできちんと掛けられている。
堂上の隣には郁。備え付けの部屋着を上だけ羽織った状態だ。
「……」
昨夜は──。
堂上の動きで郁が身じろいだ。
「ん」
堂上の身に擦り寄る仕草を見せてから ゆっくりと瞼を開ける。
「篤さん……起きた?」
ベッドの上で身を起こしている堂上に 寝起きの掠れた声で呟いた。目元を擦り仰向けになった郁の部屋着の合わせ目からチラリと覗いた下着に見覚えがあるようなないような。
「…すまん、起こしたな…」
滅多にない連休を取った。長期戦になるかと思った母親の承諾は 夫克宏の根回しのおかげか、思ったよりすんなり受けられた。ぽっかり空いた2日目は式の資料集めにでも当てようと、兄達と別れた夜はゆっくりと2人の時間を過ごすつもりだった。
郁の母親という最大の壁を乗り越えたことは大きな前進だ。正式な婚約者として(堂上家側はほぼ承諾済みだ)、昨夜は思う存分──どうしたんだろう?。
「あー、郁。」
「どうしたんですか?」
郁も身を起こして座った。はだけた前を整える。
「昨日は──」
「昨日は1日お疲れ様でした。まさか兄達とも会うことになるなんて。」
「いや、お兄さん達にも挨拶出来て良かったよ。楽しかった。」
えへへ と肩を竦める郁を見つめる。
「…ところで昨夜戻ったあと──」
郁は瞳をくるりと回して思い出す仕草をみせてから ムッと眉間に皺を寄せた。
「もう、帰ったらいきなりだったから。」
「い、いきなり?」
「久しぶりなんだもの、手加減してくれたってぇ。」
ああ、連休取るために残業続きで暫く郁に触れていなかったな。
「む、そんなに急だったか。」
確かに夕方お預けくったから早く触れたいと思っていた。
「ベッドの上だったからよかったものの」
そんなにがっついたんだろうか。背中に冷たい汗が流れる。
「あんな激しいのは体がもたないです。」
「うっ スマン。」
堂上は小さくなった。
郁に触れる時はいつでも思いを込めて。体力のある分時に激しい時もあるが、乱暴にはならないように心掛けている。未だ初々しく反応する郁に 大切に扱う想いが勝るのだ。
些か深酒が過ぎたか。せっかくの記念すべき日なのに 郁に無理をさせたのか。しかも記憶にないだなんて、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「身体、大丈夫か。」
「篤さんだけ 爽快だ~って寝ちゃうんだもの。」
うわ、最低な男だな。ぷっと膨れた郁を堂上はギュッと抱き寄せた。
本来なら全身全霊を傾けて心ゆくまで愛してやるところだったのに。
堂上は郁の身体を膝の間に抱え込み 隙間なく身を寄せる。昨夜の分を取り戻すように優しく背中をさする。
「今日はお詫びにいいレストランにでも寄ろうな。小牧に特別なところを教わってる。」
ちょっと早いがクリスマスディナーをプレゼントしよう。どうせ当日は仕事で潰れる。
窓越しに見たクリスマスイルミネーションをバックにした昨夜の郁は、最高に綺麗だった。記憶に残る最後の郁が 堂上の脳裏に浮かび上がる。よっぽど煽られたんだな、記憶をなくすほどに。
無理をさせた罪悪感に苛まれている堂上の腕の中、サンタに会えたと無邪気に微笑む郁が堂上の頬にキスをする。
「い~~く~~」
勝手に我慢している堂上の眉間には 深くて普段の3割増の皺が刻まれた。



チェックアウトの際、郁が感心した声で言った。
「でもさすがですね。一発で投げっぱなしジャーマンをマスターするなんて。」

急速に堂上の頭に蘇る昨夜の出来事。

ロビーの真ん中で頭を抱える堂上に、郁もホテルスタッフも不思議そうに顔を見合わせた。

15:52  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

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 | 2013年11月17日(日) 18:54 |  | コメント編集

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 | 2013年11月22日(金) 21:00 |  | コメント編集

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