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2012'10.23 (Tue)

「王子様談義?。」

テレビのDVDレコーダーの調子が悪くて説明書と格闘している英香です。
タイムシフトという機能があるのですが、録画してあったのがいきなり全部消えてる?。とりあえず初期化して――と取扱説明書見て初めて知りました。「ブルーレイディスクレコーダー」とある。あら、じゃあ図書戦映画は映像特典見られるの?。やっぱり買わなきゃじゃん。
とりあえず更新です。せっかく折口さん出してこれ?ってのなんですが。上官部下で内乱あたりで。


↓こちらから どうぞ


【More】

「王子様談義?」


市街哨戒から帰ってくると、隊長室に折口マキが来ていた。ドアが開いているから 込み入った話はないらしい。実際 最近の「新世相」では 何かあったとか聞いていない。
「郁ちゃん、久しぶりね。」
部屋を覗いた郁に 折口はヒラヒラと手を振った。
「あ、折口さん!。お久しぶりです。今 お茶をお持ちします。」
パタパタと給湯室に入ると、お茶の準備をする。先日の出張で堂上が買ってきたお土産の煎餅を添えた。折口と玄田の前に出してから 堂上班の分を淹れて戻った。
「ありがとう。今日は何かいいネタないかなぁって 遊びに来ただけだからね、お構い無く。」
郁にウインクするその笑顔は 大人なのに可愛らしい。ポンポンと隣を叩く折口に促されて、郁は同じソファーに腰を落とした。
「うーん、やっぱ絵になるわぁ。ねえ、まだ取材許可出してくれないの?。」
「んー、堂上に聞いてくれ。」
ニヤニヤと玄田が堂上に振ると すかさず「ダメです。」と返事があった。眉間に皺を寄せながらお茶を啜る堂上に、折口は片眉を上げて見やる。
「じゃあさ、郁ちゃん。」
「何ですか?。」
首を傾げて折口に向く郁に 問い掛けた。
「白馬に乗った王子様ってどう思う?」
女の子の憧れよねー、と手帳を取り出してペンを郁に突き出した。
ブーーっと 勢いつけてお茶を吹き出したのは堂上だ。
「どうされましたか?。」
手塚は濡れたテーブルを拭きつつ、むせている堂上の背中を擦った。小牧は肩を震わせて笑っている。
「何ですか?いきなり。」わたわたと 郁は真っ赤な顔を隠した。
「今時の女性がどう伴侶を探すかって取材の1つよ。郁ちゃんは現れるのを待つ方?探す方?。あ、王子様っていえば 丘の上の王子様ってあったわねぇ。アンソニー派とテリィ派、結局のアルバート派と――郁ちゃんどう思う?。」
勢いよく話が逸れていく折口にタジタジな郁は、チラリと堂上を見やった。何故だか王子様話を異常に嫌がる。機嫌を損ねて午後の仕事に差し障りがあると困るんだけど、という郁側の事情は無視の方向らしい。
「キャンディ・キャンディですよね?。あまり詳しく知らないんですけど…ア、アンソニーかな?。」
「あら、初恋を大事にするのね。私はテリィ派だなぁ。相思相愛でのあの別れのシーン、涙が出るわぁ。激しいわよね。」
「はあ。」
「アルバートさんもね。結局どうなったんだか。しかし どうして王子様って正体隠したがるんだかね。キャンディも丘の上の王子様を引き摺って――。」
「笠原!」
堂上の声に直立する。
「休憩は終わりだ!行くぞ。」
「あら、まだ取材 終わってないわよ。」
「んなくだらない取材は許可してません!。」
「乙女の夢なのに。」
絶対 新世相と関係ないでしょう!と噛み付く堂上に半ば連行されるように事務室を後にした。

「あのー。」
「なんだ。」
ああ、やっぱり機嫌が悪い。少し余った休憩時間を埋めるように、口直しにと自販機のコーヒーに口をつける。郁はチロリと堂上の横顔を掠め見て、どうせ機嫌悪いんだしと話し掛けた。
「白馬に乗っていなくても 丘の上にいなくても、女の子が憧れれば みんな王子様なんですよね…。」
びくりと肩を揺らした堂上は ギロリと郁を睨んだ後に顔を逸らす。
「結局キャンディが最後に誰と幸せになったかってのは はっきりしないままみたいなんですけど…いろんな幸せを想像するのはいいかなって。読み手にはそれぞれに王子様がいるんだし。」
「……アンソニーだかアンドレだか知らんが、あんまり痒いこと言ってないで 仕事しろ、仕事。」
堂上はコーヒーを飲み干して郁の頭を叩き、先を歩きだした。アンソニーは死んじゃったし、アンドレはベルサイユのばらですよ とは言わずに後に続く。

「わっかりやすい王子様なんだけどなぁー。」
ソファーの上で笑い転げる折口に、あんまりからかってやるなと玄田の説得力のない笑い声が重ねて響いた。




アラフォー(フィフ?)世代の王子様は丘の上の王子様が王道かと。因みに私はアンソニー派。…キャンディ知らない人は分かんない話ですよね、スミマセン(逃)。
07:14  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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