All archives    Admin

07月≪ 2020年08月 ≫09月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2013'11.22 (Fri)

「信じることを」1

お久しぶりです。
急に御不幸の連絡が入り バタバタ、というか普通にショックで沈んでいました。ママ友達なんですよね。家族を遺す方・遺される方、堪らないです。
あ、婆ちゃんは無事退院してきました。その気になれば家庭内リハビリが可能な環境。でもまだ必要無さそうです。ほ。
で、先日退院手続きの間 駐車場で何を血迷ったかTwitterのアプリを入れてみちゃいました。…案の定チンプンカンプンで、リンクさせて貰ってる ゆうさんにヘルプ!。只今社会勉強の真っ最中です。
しかし情報量の多さに圧倒されます。凄いのね。でも怖くてちょっと引き気味です。慣れたらどなたか遊んで下さいね。
ってやってたら 時間があっという間に。

更新です。あら、連載になりますの。多分バタバタは続くので 1話分は短くの更新展開になりそうです。上官・部下 県展後から始まります。

↓こちらから どうぞ


【More】

「信じることを」1


自覚した。
王子様だったとか関係ない。尊敬とか憧れとか、言葉はいろいろあるけれど──あたしは堂上教官が好き。大好きだ。


茨城県展での大規模抗争を経験した。郁は未だ人を銃で撃った感触が拭えないでいるのだが、そんな時同時に思い浮かぶのは堂上のがっしりした腕の中。がくがくと震えていた郁の体を「よく気づいた」と抱きしめてくれた。どんな時も見てくれている。理解してくれる。認めてくれる。抗争中であるにかかわらず、温もりを感じて 折れそうだった心を持ち堪えることが出来た。支えられている実感が 気持ちに拍車をかける。
もっとも あくまで上官として支えてくれてるんだけどさ、との予防線を張って。


午後の業務準備をしていた時だった。
「良化特務機関が当館周辺にて展開中!。総員至急警戒態勢につけ!。館内利用者は速やかに退去を!。繰り返す──」
非常ベルが鳴り 緊迫した館内放送が響き渡る。
昼間の襲撃は 利用者を巻き込む可能性が高く、さすがの良化隊も無茶をすることは少ない小規模戦だが、変わらぬ緊張が走る。
事務室にいた隊員達が一斉に走り出す。郁も反射で動いたが、後ろから腕を引かれた。振り返ると堂上だ。
「いけるか。」
人を撃った影響を鑑みてか。
「いけます!」
威勢のいい郁の声に 堂上は強い瞳で頷いた。
「よし!」
ぺしりと頭を叩いて戦闘準備に入った。

館員によって利用者の退去は完了していた。防衛部隊が玄関にバリケードを張る。堂上班は裏口から展開し 上の階から回りロビーを見渡せる位置で待機する指示が出ていた。
「おかしいね。ドンパチ音がしない。様子見が長い。」
臨戦態勢で小牧が呟いた。茨城の大規模抗争から 同じ関東、良化隊の動きは小競り合いだ。市街地では良化隊の黒いバンが目につくが、決して派手な動きは見せない。
「牽制だけか、それとも──」
堂上と小牧の後ろ 郁の視界の端で黒い影が動いた。
非常階段をつたう侵入者。黒い良化隊の隊服がするすると動く。
「手塚。」
郁が手塚の袖を引くと 手塚も気付いたのか小さく頷いた。
「堂上二正、侵入者です。2人確認。」
「よし、二手に別れる。手塚と笠原は右から。俺と小牧は上から回る。」
「了解。」
「いいか、深追いはするな。」
そう言う堂上の目を見て郁は頷いた。

郁は手塚の斜め後ろを 短機関銃を持って構えながら進む。侵入は非常口3階横の用具室からか。壁伝いに階段を駆け上がり 時折柱に身を隠しながら進む。
3階まで上がると 身を低くして手塚と背中を合わせながら廊下に踏み出した。3階は主に資料室だ。
部屋を順に1つ1つ確認していく。息を呑みながら。
2部屋異常無しを確認し、エレベーターを通り過ぎ次の部屋を。
突然半開きになっていた部屋から男が飛び出し 手塚に突進してきた。同時にエレベーターの影から手が伸びて 後ろに位置していた郁はエレベーターの中に引き込まれた。
「笠原!」
手塚が男を払い除ける間にエレベーターの戸が閉まる。
「手塚!?」
堂上と小牧が駆け付けるが間に合わない。
エレベーターのボタンを押すものの既に動き出している。上だ。
「くそっ」
堂上は階段に向かって走り出した。


郁はリュックを背負った男に後ろから羽交い締めされ口を塞がれた。
「大人しくしろ。」
暴れる郁を力づくで押さえ込む良化隊員の手を 郁は手袋の上から容赦なく噛み付いた。
「痛っ」
咄嗟に緩まった腕を解き 相手の鳩尾に肘を討ち離れる。お互い腰の拳銃に手を当てた。
狭い空間で拳銃を突き付けるわけにはいかない。しかし接近戦は郁には不利だ。相手は先程の肘鉄程度では影響は出ていない。
が、その男は郁を見てギョッとした。
「女か!?」
抵抗した時に郁のヘルメットが外れてしまったのだ。
エレベーターが途中の階で開いたところで郁は蹴り出された。
「笠原!」
堂上の声に良化隊員は苦って慌てて扉を閉める。
「教官!上です!」
郁は階段で堂上と上に追ったが、非常階段の戸が開けられる音がした。
既のところで堂上と揉み合い、良化隊員が持っていたリュックを取り落とした。
「チッ」
おどり場に出たところで 下で控えていた別の良化隊員が威嚇の銃を撃ち、その隙に男はリぺリングで逃れる。小牧と手塚も応戦したが そのまま良化隊は撤退していった。

「すみません、取り逃しました。」
郁が頭を下げると堂上がヘルメットを郁に被せながら叩くという器用なまねをしながら肩の力を抜いた。
「図書は無事だ。怪我はないな。」
蹴り出された時に打ち身を負った程度だ。
「大丈夫です。」
「図書は次回イベントに使う資料だね。貴重な慣わしの歴史だ。また渋いのを選んだな。うん、損傷はない。」
小牧の報告にホッとする。無事イベントも行えそうだ。
「防衛部より良化隊の完全撤退を確認しました。」
手塚の通信を受けて解散の号令をかけた堂上は郁と肩を並べて他の班と合流していった。


撤退していく良化隊員の1人が バンに乗り込む前に立ち止まって図書基地を振り向いた。
「伊東!」
声を掛けられ慌てて乗り込む。
黒塗りのバンが2台、市街地を通り抜けて行った。
20:48  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 | 2013年11月22日(金) 21:17 |  | コメント編集

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 | 2013年11月23日(土) 12:32 |  | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://746754.blog.fc2.com/tb.php/422-916f631a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |