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2012'10.27 (Sat)

「夜のコンビニ」

今日は1日部活当番で車出しだった英香です。
ママさん達とのお喋りが忙しくて遅くなりました。集中出来ず、終わり方が堂上さんも私も迷子になりましたが 更新です。恋人期、バレンタインより前で。題名がまたアレですが。


↓こちらから どうぞ


【More】

「夜のコンビニ」


夜、部屋で郁と柴崎はテレビドラマを見て寛いでいた。番組が終了し、CMが流れる。
「甘いものが食べたくなったわねえ。」
柴崎がポツリと呟いた。画面には新製品のお菓子を頬張る女優が微笑んでいる。
「あ、あたしが行って来ようか?。飲み物も切らしちゃってるし。」
郁は読んでいた雑誌を閉じて鞄を引き寄せた。
それを聞いて柴崎は郁を正面に見据えながらニンマリする。
「あら、散歩がてら一緒に行きましょーか?。」
郁はうっと動きを止めた。あーとかんーとか言いつつ挙動不審に陥る様子を楽しげに眺めて、柴崎はプッと吹き出した。
「ほら、教官を誘うんでしょ?。アイスなんてリクエストしないから、ゆっくり夜のデートでもしてらっしゃいな。」
別にそんなんじゃないもん、と言いつつ鞄から携帯と財布を取り出し、いそいそとメールを打つ。即行で返ってきたメールを見て口元をゆるませて「行って来るね。」と出ていった。
「ラブラブだこと。」
柴崎は呆れたように肩を竦めて「暫くありつけないわねえ。」とガムを1つ口に放りこんだ。

『コンビニくらい付き合ってやるから電話しろ。』
堂上から言われた言葉は擽ったかった。女の子扱いされる、なんて今まで無かったから。いつもボディーガード役だったし。そう思うと自然と頬が熱くなった。

ロビーに出ると 丁度堂上が来たところだった。
「行くか。」
外出届けに記入して正門から出ると 堂上は郁の手を取りジャケットのポケットに入れる。クイッと方向を変えたのは、歩いて5分の近所のコンビニではなく、公園越しにある別の系統のコンビニに向かったからだ。アイスにしなくて良かったな、と確実に先を読んでいたであろう柴崎の気遣いに感謝した。
郁は目当てのお菓子と飲み物を、堂上はビールを購入して 公園を通って帰る。
「冷める前に食べるか?」と 堂上が取り出したのは肉まんだ。郁が商品を選んでいる間に買ってくれたのだろう。
「ありがとうございます!。わぁ、あったかーい。」
寒空の下、手を繋ぐだけでは流石に冷える。温かいお茶と肉まんがあれば もう少し長く一緒にいられるか、とベンチに寄り添って座った。
吐く息は白い。暖をとるように更にお互い身を寄せると 堂上は郁の肩に手をまわし、唇を重ねた。付き合って半年。堂上のキスは優しく始まる。舌が滑り込んでくると 郁も遠慮がちにも応えることも覚えた。次第に激しくなるキスに 思わず声が漏れると、冴えた空気に響いて動揺した。
堂上は唇を離すと郁をきつく抱え込む。いつまでも初々しいのも可愛くていいのだが、そろそろ先に進めたい。大事にしたいし逃げられたくもないが、正直身体がもちそうにない。さすがに外でどうこうするつもりはないから 寮暮らしではこれが限界か、と今日も攻め倦んだ。

寮に戻ると柴崎は既に布団に潜り込んでいた。
「あぁ、もう甘いの分かってるからいいわ。」
ごちそうさま とカーテンを閉められた。
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