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2014'01.28 (Tue)

「0に戻した後は」3

只今 ちびは学校で自分史に取り組んでいます。
産まれた時、1、3、5歳の写真と家族へのインタビュー。上の子達も小2で取り組んだので 分かっていましたが───ちびの写真は極端にありません!
自分が4人兄弟の末っ子で写真が少ないのを文句言っていたのに、同じ愚を犯しています。
長男は月誕生日 なんていって、かなり写しました。長女は女の子ってのもあって、まあ着飾った正規の写真も多いです。ちびは──。
デジカメって容量いっぱいになると 前のデータ消して撮ったり…。現像してもアルバムにしないでそのまま束に…。挙げ句に「あっ」の一言で全消し…(携帯の写真全消しは痛かった)。
この写真が何歳なのかも不明ってのばかり。幼稚園で撮ってもらった写真の方が多いです。帽子の色で歳も分かるし。
まるっきり 私と同じ扱いじゃん。
長男の写真でごまかして持っていかそうかって 本気で思うぐらいです。スマン(>_<)ゞ。

更新です。攻め堂上というより 素直な堂上さんです。
↓こちらから どうぞ

【More】

「0に戻した後は」3


郁が堂上の甘い顔を見るようになって数日後、業務中の堂上班に柴崎から連絡が入った。
連絡を受けた堂上が小牧に耳打ちすると、小牧は顔色を変えて事務室を飛び出して行った。
「小牧教官、どうかしたんですか?」
心配気な郁に 堂上は渋い顔で説明した。
「中澤毬江さんが痴漢の被害にあったそうだ。」
「痴漢?!」
図書館でいつものように本を探していた毬江が 知らない男に追い込まれて痴漢行為に及ばれたとのことだった。
安心して利用できるはずの図書館という公共の場で起きた卑猥行為。女性としては 被害にあったことを他人に知られることさえ躊躇する。好きでもない男の無遠慮な手にまさぐられる恐怖は 後にトラウマにさえなってもおかしくない。
大きなショックを受けたであろう毬江の気持ちを慮ると 同じ女性として心が痛む。郁は血相を変えた小牧が出て行ったドアに目をやった。

隊長室に堂上班と柴崎が集まった。
小牧の憤りは当然だ。冷静であろうとしている分、その怒りの大きさが分かるようだ。
相手は周到で悪質な痴漢常習犯と思われた。図書館内や書店で 本に集中して無防備になった女性を狙っている。
図書館は司法不介入の原則で警察の協力が得られにくいのが現実で、図書隊が直接犯人捕獲に動くことになる。もっとも警察の巡回くらいでは 効果は得られるはずもないが。
「よし、我々で捕まえて警察に引き渡せば問題ない。新聞沙汰にすればそういった輩への牽制になるし、利用者の自衛も促せる。」
玄田はにやりと全体を見回した。
「図書隊は囮も見張りも使い放題だからな。餌は──柴崎、笠原、いけるな。」
「あ、あたしも?!」
玄田に指さされた郁は固まった。
「女性特殊部隊隊員が日和ってどうする。」
隣の柴崎はやる気満々だ。
「あたしなんかで変態が釣れるとは思えません!」
170㎝級の戦闘職種大女を好んで狙うなんてありえない。
「大丈夫よ。あたしがガップリ食いつくように仕上げてみせるから。」
得意気に柴崎が囁いた。
「無理無理無理無理。」
「堂上、お前が判断しろ。」
頭を振る郁を 玄田に判断を委ねられた堂上がじっと見た。目が合った瞬間に郁は気まずそうに目を逸らした。
「俺は 『嫌』ですね。」
「「は?」」
誰もが堂上を凝視する。
堂上は大きく息を吐いた。
「しかし仕事です。そのかわり笠原のガードは俺が担当します。」
そう言い捨てると 警視庁を訪ねるという玄田案のための調書資料をまとめるべく 隊長室を出て行った。
「おい、小牧。堂上が笠原にアプローチかけてるって本当か。」
「見ての通りです。箝口令は撤回していいですよ。」
「面白い見せ物だな。」
あんなに頑なだった堂上が自ら動き出すとは。意外な展開に 玄田は可笑しげに目を細めた。

郁は業務後 更衣室に鞄を取りに寄った。ロッカーを閉めて大きくため息をつく。
仕事とはいえ 囮になるのは気が重い。取り押さえる自信はあるが、到底男受けするタイプではない事も承知している。
「こういうのって向き不向きがあるよね。あたしじゃ役立たずだよぉ。」
廊下に出ると 堂上が壁にもたれて立っていた。
「教…官…」
堂上は郁に歩み寄ると言いにくそうに口にした。
「すまないな。囮なんて仕事は好んでする事じゃないのに。」
「いえいえ、そんなの全然平気です。ただ あたしじゃ役に立たないかなーって…。」
えへらと笑う郁に堂上の眉間の皺が寄った。
「俺は平気じゃないぞ。痴漢は現行犯でなければ立証するのは難しい。つまりは…嫌な思いをさせることになる。」
「……」
苦しげな顔をした堂上は郁の手を取った。
「正直 他の男に触れさせるのは我慢ならんが、すぐに駆けつけるから。」
こ、これは女の子扱いなんだろうか。
「あ…アリガトウ…ゴザイマス…。」
郁はどぎまぎと身じろいだ。
「あ、でも毬江ちゃんの敵討ちでコテンパンに叩きのめしちゃおうっかなって。」
「勿論 お前は柴崎と違って特殊部隊隊員だからな。黙って好きにさせることはないだろうが、俺がついてるってのは忘れるな。」
握った手を一瞬キツくしてから解放する。
「上官としては 部下を信頼するしかないからな。」
背を向けて歩き出した堂上の後を郁はついて歩いた。同じ寮に帰るのだから当然だ。
その背中はずっと追い続けてきた背中だ。いつの間にか2つを重ねそうになっていた背中。

部下として信頼してくれている。
今は何よりも それが嬉しかった。



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 | 2014年01月28日(火) 00:57 |  | コメント編集

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 | 2014年01月28日(火) 09:27 |  | コメント編集

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 | 2014年01月28日(火) 19:30 |  | コメント編集

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 | 2014年01月28日(火) 21:17 |  | コメント編集

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