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2014'02.03 (Mon)

贈り物「カミツレ便り」

週末はだらけていた英香です。
土日に主人が出張だったんで、それはもうだらだらな。
夜はリセットの為に お片付けの時間があります。主人の寝る準備が整ったら 勉強していようが、とにかく出ている全ての物を綺麗に片付ける。
その前に主人が帰ってきた音がしたら バタバタと家族全員で整理するんですけどね。
で、いないとなると 出しっぱなしを注意する者はおらず……。
私なんて夜更かしし過ぎて 徹夜しちゃいましたよ。←結構平気なタイプ。日中活動量少ないから。
土曜にちびが熱を出してダウンしたものの、翌日にはさっさと復活しましたし。暖かい週末、気分もゆるんでいました。
ちっ、今晩帰ってくるよ。いえ、帰ってきてくれるわ(^^;)。

更新です。
こちらは 先日相互リンクしていただいた
*milkymoonlitのmilkyさん
milky
への贈り物です。
カミツレ記念日の「カミツレ記念日特大号」のイラストにお話をつけさせてもらいました(*^^*)。
コレが図書館に置いてあったら 即出向きます!。そして次は篤号を所望致します!。
時期は結婚後。贈り物なのに我が家のオリキャラもちらりと…。最後に、頂いた特大号イラスト付きです(^_^)v。郁ちゃんにはカミツレがよく似合います(*^▽^*)。

milkyさん、お持ち帰り下さい。これからも宜しくお願いします!

↓こちらから どうぞ


【More】

贈り物「カミツレ便り」


春になると関東図書基地では 関東圏の新図書隊員達の錬成訓練が始まる。
全隊員には一律戦闘訓練も課せられ、しごかれていた。

「腕上げろ!。スピード落とすな!」
ひときわ声が大きいのは女性教官。
「くっそーっ、女のクセに偉そうでムカつくッ。」
陸自払い下げの小銃を抱え直した新隊員が、吐き捨てるように文句を言う。延々とハイポートが続いているのだ。
「無駄口たたいた奴、ゴール後腕立て!」
くっそうっ、鬼軍曹め!
該当の男子隊員が不満顔で表向き従った。

「鬼だぜ、鬼。何だよあの女教官。特殊部隊初の女性隊員とかいって、ただの鬼軍曹じゃねーか!。色気の欠片もねーや。」
昼の基地食堂ではアチコチで愚痴がこぼれる。
「まあまあ、女なんて 俺達にゃ口でしか勝てやしないんだからさ。」
「午後は格闘技訓練だろ。俺空手やってたからな、間違って教官投げ飛ばしたらどうしようか。」
ギャハハと品の悪い笑い声が上がる集団があった。
「やめといた方がいいんじゃない?。間違って大男が転がされたらみっともないでしょ。」
トレイを持った女子隊員が通り過がった。こちらも新隊員だ。
「有り得ないね。何だよ、防衛員志望の女は変な憧れだけは持ってるんだな。」
ふん、と笑う男子隊員に ぷいと顔を背けると、女子隊員はため息をついて別の席に歩いていった。


「どうも不穏な雰囲気だね。──心配?ご主人さん。」
離れた席で食事をとっているのは篤と小牧だ。
「新隊員指導の登竜門だからな。つっかかる元気がある内は好きに言わせておけばいい。」
ズズッと味噌汁を傾ける篤は ちらりとその集団に目を向けた。
女教官とは勿論 郁のことだ。初めての教官職に 緊張しながらもしっかり取り組んでいる。教育期間中は手塚と2人 班とは別行動だ。
覚えが悪いからと 家に帰っても新隊員名簿の貸し出し許可を貰って一人一人の書類に繰り返し目を通す。根を詰めるなと言っても「篤さんに恥はかかせたくない」と、寝る直前まで手にしている。郁の注意をひくために 仕方なくキスを繰り出す回数は増えたか。
仕方なくだ。根を詰めすぎるのは体に悪いだろうし、そうでもしないと放っておかれるのだ。
「寂しいって 顔に書いてあるよ。」
クスクス笑う小牧に言われて 新隊員達から目を逸らした。トレードマークの仏頂面で。
郁の指導はなかなか適切だ。手塚と良いコンビが組めている。
正直 鬼軍曹のままでいればいい、と思う。若い狼に囲まれて 無自覚に笑顔にでもなれば、たちまち餌食になるに違いない。心配はそこだけだ。クソ教官と言われている内は安心だから。それは よく知っている。

格闘技訓練は屋内の道場でおこなわれている。訓練内容も進み、そろそろ乱取りが行われる頃だ。篤は司令部庁舎に寄ったついでに、道場まで足をのばした。
威勢のいい声が聞こえて 続いて畳に叩き付けられる大きな音がした。覗いてみれば、郁の足元に大きな男が横たわっている。仰向けで息を整えようとしている隊員は、昼間大口を叩いていた新人隊員。
「すげーや、堂上教官。」
まざまざと実力を見せ付けられ、多少認めたらしい。
課業後、指導にまわってばかりいては体が鈍るからと、郁は篤と訓練を重ね 技を研いていたのだ。
「励みなさいね。」
垣間見られた郁の笑顔に、新人隊員達は息を飲んだ。


「堂上教官、隣いいですか。」
「あ、俺も俺も。」
急に郁の周りに 新人隊員達が集まってくるようになった。
「?何なのよ、あんた達。」
柴崎や手塚と食堂にいた郁が訝しんだ。
昨日まで遠巻きにされていたのに。
「いえ、俺達 堂上教官のこと 何も知らないでつっかかってたんだな、って分かったんです。」
「初年度から特殊部隊に配属されて 、手塚教官に劣らず活躍されたとか。」
「学生時代の華々しい陸上成績とか。」
「プライベートの表情が魅力的だとか。」
「プ、プライベート!?」
次々繰り出される讃辞に、一体何事かと首を傾げた。大体プライベートに興味を持たれるような接し方はしていない。
それが1人や2人の隊員ではなく、あっという間に人集りができるほどなのだ。元々人気が高い柴崎ならともかく。
当の柴崎は涼しげな顔をしている。

遅れて入ってきた篤が目をむいた。郁の周りに新人隊員達が群がっているではないか。
「何した!」
篤が大股で近付いてくると、すかさず男子隊員が通りを塞いだ。が、階級章を見て 慌てて引く。
昨日 多少隙を見せたからか。それにしても。

「業務部発行の図書館報の特別号が出たんです。堂上三正の特集なんですよ。」
今年度は女子の防衛員希望者が増えている。この女子隊員が頬を染めながら胸に抱えているのは、100号の記念特別号だ。特殊部隊の紹介をするんだと、前に取材に来ていたのは覚えている。隊長が記事のチェックをしていた。そういえば珍しく進藤も改稿に加わっていたか。面倒な文章添削はいつもこっちに回すくせに真面目に取り組んでいた。
「私、憧れてるんです。」
「ちょっと貸せ。」
篤が奪うようにその図書館報を手にすれば、表紙の郁がアップですこぶるよい笑顔を向けている。
「なっ…」
稲嶺顧問から譲り受けたカミツレが咲いたから、と嬉しそうに隊長室で話していたのはまだ結婚前だ。随分前だが 確かあの時折口が遊びに来ていた。今は鉢が増えて官舎にもある。
悪い予感がしてパラパラと捲れば、何のグラビア雑誌かと見間違うほどの郁の写真。いつかのジェイクとの対決で披露した陸上の競技用ウェア姿も。何年も前の写真だが、今も戦闘服の下に隠れているしなやかで伸びやかな脚を想像するのは、20代の男どもには朝飯前だろう。あの時出回った写真はあらかた回収したはずだったのに。
「こんなものは没収だ!」
わなわなと震える篤の言葉に 新人隊員が異論を唱える。
「うわ、図書隊が検閲ですかっ。」
「大体なんでプライベートなことまで筒抜けなんだ。」
篤の横の郁も 冊子に真っ赤な顔で突っ伏している。後ろ姿だか 確実にデート場面まである。
「この写真なんかいいですよね。勇ましい…」
窃盗犯を確保した時の激写だ。女子隊員がうっとりと眺めている。
「あ、気に入ってもらえました?」
横から入ってきたのは。
「!金井ちゃん…… 」
あんたか!

篤は手当たりしだいに新人隊員が持っていた図書館報を取り上げる。
「横暴です!」
「例え奥さんでも いいじゃないですかっ。」
「堂上教官の可愛さを広めましょうよ!」
篤は声を張り上げた。
「可愛い郁を知ってていいのは俺だけだ!!」
食堂が シンと静まり返った。
これが記事にあった 特殊部隊きってのベタ甘夫婦か。


「教官が回収に回るのは織り込み済みなのよね~。」
部数が減ればプレミアつくかしら、と柴崎はデザートに手をつける。
「お前も一枚噛んでるだろ。」
ある意味耐性ができている手塚が、湯呑み越しに柴崎をギロリと睨んだ。
「あらやだ。あたしはただ金井ちゃんを紹介しただけよ。」
じゃ 何だよその電卓は。親友で稼ぐ、そんな女だよと手塚は心の中で呟く。
「新人隊員も砂糖菓子の洗礼を受けるって記事を入れるべきだったね。」
小牧も合流して席につき、手に入れた図書館報を開いた。
このカミツレ特別号は全国の図書館に配布されている。


*****

《図書館報第100号を記念して、特別号を全国の図書館へ絶賛配布中!!》

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 | 2014年02月03日(月) 18:25 |  | コメント編集

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 | 2014年02月04日(火) 08:06 |  | コメント編集

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