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2014'02.21 (Fri)

「それが現実」1

こんにちは。間 開けました。
まあ、ご想像通り、雪掻きに明け暮れる日々でして。
普段雪とは縁のない我が家は雪を侮り過ぎてまして、スコップは割れるわ 食料は尽きそうになるわ、中高生は役に立たないわ。←かまくら作って遊ぶだけ。
既に氷と化した道路にせり出した雪の塊を、仕方なくアイスピック(!)を手に 数時間格闘してたら、心優しいブルが来て ガーと一掃してくれて………。噛み合わない努力って 虚しいですね。おとなしく敷地内の氷を耕しています。車は掘り出した。
昨日 やっとスコップを手に入れたので、ようやく本腰を。もう大分飽きましたが。
小中学は来週月曜日まで登校時間変更で対応。孤立していた親戚の叔父達とも連絡取れて 何とか通常生活に。
てな訳で、久々の更新です。
ほら、妄想しながらの作業で連載になっちゃいましたよ。ということは またオリキャラなんです。いいかな、今更ですよね。チラッとオリキャラに抵抗ある人がいたらって過ぎりましたが、ま、いいか。時間開いたのでいらんこと考えちゃいました。うん、疲れてる。萌え補給せねば。
期間は恋人期。催涙ガス後からです。
↓こちらから どうぞ


【More】

「それが現実」1


催涙ガスの事件があったその夜、寮のロビーで人目はばからず 郁は堂上の肌の手入れをした。女が男の顔に軟膏を塗り、化粧水をパッティングする。
おとなしく目を閉じて 郁の指を直接受け入れる堂上。時折びくりと離れては近付く。その距離は明らかに 只の上官・部下のモノではなく。

「ど、どういうことだ?」
その光景を見て驚愕して立ち止まったのは 業務部の佐川だ。
一緒にロビーを通りがかった 佐川と同室の男が、風呂上がりの髪をがしがしと拭きながら答える。
「ん?、堂上二正と笠原な。去年の夏あたりから付き合ってるんだとよ。一部で噂になってたけど、本当だったんだな。」
「去年の夏って──聞いてないぞ!」
佐川は掴みかかる勢いで噛みついた。
「ああ、お前 ずっと神奈川にいたんだもんな。練成訓練は堂上二正の班だったか?」
佐川と男は郁と同期だ。
関東圏の新図書隊員は、一律 練成教育をここ関東図書基地で受ける。佐川の配属先は神奈川の図書館だったが、当時 郁と同じ教育隊で堂上の指導を受けたのだ。
半月前に急な異動を言い渡されたが、再び尊敬する堂上と会えるんだと 即 従った。
「堂上二正は凄い人だ。特殊部隊なだけあって 全てにエキスパート。玄田隊長の懐刀って言うのも頷けるよな。ちょっと小さめだけど、俺 あの人の一本背負いとか、芸術だと思うぜ。」
そうだ こいつ堂上教官信仰者だっけ、と男は思い出した。
「笠原って 体力だけの山猿だろ?。あんな完璧な上官に楯突いてばかりいて、いつ見てもいがみ合ってばかりいたじゃないか。ありえん!」
佐川は頭を抱えて全力で否定した。
「いや、でも最近の笠原は まあ ありえなくもないかな。アイツの囮捜査ん時の格好はなかなかイケてるんだぜ。ギャップ萌え?。二正に持ってかれて悔しがってる奴も多いらしいぞ。」
くくっと笑う男に 佐川は反発する。
「ダメだね。あんながさつな大女は釣り合わない!。」
「何あつくなってんだよ。」
男が呆れながら自販機でビールを買う。
「女っ気がなかった二正に決まった相手ができたんだぜ。隠れファンが散ってくれたら俺は有り難いけどな。」
表立ってキャーキャー騒がれるタイプではないが、硬派で将来性の高い堂上に憧れていた女性隊員は多いときく。
もてる男がフリーなのは迷惑だからな~。
お気楽な男の話に 佐川は表情を苦らせた。
堂上は佐川にとって理想の男だ。自分は防衛部を目指すような体力も技能もなく、業務部の一隊員として本に携わる仕事を選んだが、男として人間として 堂上のような人物に憧れる。
指導の時も口だけではなく、何をしても完璧にこなす堂上は尊敬に値すると思った。強くて厳しいが 本を扱う姿は丁寧で、本来の気質が一人一人をしっかり指導する面倒見のよい温かな人物だ。佐川は教育隊50人の中の1人というだけだったが、それでも各個人別に指導もされて感激したのだ。
その堂上が一々土俵に降りてはガミガミ集中放火を浴びせていた笠原の方に問題があった。当然だ。
のに。
目の前のやり取りは 信じ難い。佐川はどうしても納得出来なかった。

「おい、手塚!」
ばん!と勢いよく佐川が開けたのは手塚の部屋だ。本を読んでいた手塚は突然の来訪にキョトンとしている。
「お前、特殊部隊で堂上二正と笠原と一緒に仕事してるんだよな!」
佐川は手塚に詰め寄ると いきなりまくし立てた。
「あの2人が付き合ってるだと!?。なんでそんな暴挙を黙って見てるんだよ!。ダメだろ!?釣り合わないだろ!? 二正は何血迷ったんだ?」
「はあ?。んなもん個人の勝手だろ。別に佐川に関係ない。」
怪訝な顔をする手塚に 佐川は更に血が上った。
「手塚も堂上二正に憧れてただろ!明らかに間違った選択してる二正が気の毒じゃないのか!?」
手塚の体が傾いた。小牧にも指摘されたことがあるが、自分はそんなに分かりやすく堂上を慕っていたのか。
「バカ言うな。堂上二正は……」
手塚に ややこしい2人の経緯を説明する気力も技量もない。そもそも勝手な思い込みしか持っていないこの男に説明してやる義理もない。
「──まあ、そのうち分かるさ。但し下手に上官の人間関係にちょっかい出すなよ。先ずは頭冷やしたらどうだ。」
ようやく笠原が落ち着いたところらしい。アレがまた斜め思考に走られると、同じ職場だ、やりにくくて仕方がない。
手塚にしても 初め信じられない展開ではあったが、今では2人の絆を認めている。今回の事件だけ見ても、堂上がどれだけ郁を大切にしているか。あれだけ取り乱す堂上はレア過ぎる。もうそれは他人がとやかく言う事ではないのは一目瞭然で、もう大人だ。
本に視線を戻した手塚を見て、佐川は大きくため息をついた。
「俺は認めないからな。」
だからお前に関係ないだろ、──と手塚が言う前にドアが閉まる音がした。
手塚は堂上張りのシワを眉間に寄せると、携帯を取り出した。

ややこしい事態は避けたい。手塚の全力の願いだった。

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 | 2014年02月21日(金) 15:47 |  | コメント編集

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 | 2014年02月21日(金) 19:33 |  | コメント編集

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 | 2014年02月22日(土) 08:43 |  | コメント編集

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