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2014'06.01 (Sun)

頂き物「みだれ髪」

こんにちは。
すっかり夏日な毎日ですが、朝晩はコタツという……ゴニョゴニョ
先日の(もうこなくていい)誕生日。
婆さんは毎年 夏のサンダルを買ってくれます。私は服に合わせてってタイプでなく、1.2足を履きつぶすんです。で、
「お母さんの気に入ったサンダル、何でもいいよ。」
との 有り難い言葉に アレコレ悩み、コレってのを決めました。
毎日の買い物や犬の散歩に使うサンダル。絶対履き心地重視です。
一昨年辺りから とってもお気に入りのシリーズがありまして、コレは踵のベルトがふかふかで、底板?も低反発で とにかく足当たりがダントツに楽なんです。
ただし デザインが2.3種類しかなく、色も黒や茶。
私は全然気にしないし、かえって服選ばないからいいのです。
が、婆さんは 変わり映えしないこの選択にご不満なようで。アレにしたら、コレが綺麗、と──結局押し切られた形で、履き心地に妥協も出来る別のサンダルになりました。
えー、好きなの選べって言ってくれたじゃん(T^T)。
(自分で買うことはしない。)
婆さん、よく 洋服やカバンも買ってくれるんですが、結局は自分が買ってあげたいモノを買ってくれるんで、子供達も買ってもらったまま あまり着ないでサイズが変わるとか……。気持ちは とっても嬉しいんですけどね(^^ゞ。

頂き物で更新です。
リンクしていただいている 「路地裏の猫の隠れ家」さんの 隠れネコさんから、お誕生日のプレゼントを頂きましたヾ(≧∇≦)。
子供達でさえ言わなきゃ忘れていた(+_+)誕生日を サラッとお祝いしてもらえる嬉しさ!。しかも 手柴ですよ!
これはかなり嬉しくて感動しました。お話もとっても素敵です。
早速 飾らせて頂きます。我が家にはない初手柴になります(o^^o)。
こちらは 私の頂いたお話なので、お持ち帰りないよう お願いしますね。

↓こちらから どうぞ



【More】

☆みだれ髪☆  手柴(別Ⅰ以降)

初夏と言われる季節も後半。朝夕涼しいと思っていても、さすがに薄着でも寒いとは思わなくなってきた。郁はようやく母親の呪縛から解かれたように、公休の度に堂上との外泊デートに勤しむようになっている。そうなると、寂しさが募るのは柴崎。寮の自室に一人でいるより、気兼ねない相手と酒を飲む日もそれなりに増えていった。

***

『飲みに行くわよ』

その一言だけで済む相手と並んで座るカウンター。数種類のつまみを並べ、無理に会話する必要もなく猪口を傾ける。
「そういえば、今年もまた増えているみたいだったな」
この日、図書館の会議室で行われた小さなイベントは、5月29日の与謝野晶子の白櫻忌に因んで毎年研究グループが発表会を開いていた。女流歌人の歌集『みだれ髪』は国文学史で学生のうちに一度は耳にするものだ。恋の短歌集は女性たちを惹きつける。柴崎たちが入隊する前から研究発表会は開かれていたようだが、ここ数年を見ている限りでも毎年参加人数は増えていっていた。
「5人から10人ずつでも確実に増えていってるわね。来年あたり、会場は大会議室あたりになる可能性が高そうよ」

図書館でも1か月前から、与謝野晶子のコーナーを置いている。
与謝野晶子の原作そのままを読むには、小難しい。現代口語訳本も数種類有って、筆者毎に違う感慨があっておもしろいものだ。レファレンスを頼んでくる若い女性たちはむしろ口語訳本を楽しむ方が多いだろう。

いつものように取り留めもなく会話して飲む。
日中の暑さを冷ますように冷酒を進めていく。口当たりは冷たいが、アルコールは体をほんのりと温めていく。アルコールには強い柴崎だが、口当たりに惹かれて珍しく過ごしたらしい。帰りの足元はいつもよりゆっくりとなっていた。

「『やは肌の あつき血汐に ふれも見で 
  さびしからずや 道を説く君』っていうのに・・・」
ふと柴崎の口を付いて出たのは、『みだれ髪』の中の有名な句。男性でもCMに使われれば知っている。
「『手塚のくせに10年早い』とか言うんだろう」
手塚の返事に柴崎がちょっと目を瞠った。
「あら、知っていたのね」
「レファレンスも熟すんだ。有名な句ぐらいは知っていて然るべきだろう」
「エリートなタスクフォースの注目若手ですからね」
珍しい絡みに、手塚がしげしげと眺める。
「公園で水でも飲んで冷ますか?」
「別に冷ます必要はないけど、帰ってもいないのよね」
だから寄っていくと言うように、足先を変えた。
手塚が自販機で買った水を渡すと、柴崎はゆっくりとペットボトルを口に運ぶ。頤を上げて飲む様子は、水が流れるのが喉の動きでわかり、妙に煽られた気になる。

何となくふわりと柴崎を包んで、口にしてみる。
「『さそひ入れて さらばと我手 はらひます 
  御衣(みけし)のにほひ 闇やはらかき』」
「誘った覚えはないんだけど・・・」
「さっきの返しだ」

3回のキスの間柄。微妙な距離と関係は、口説くのも難しい。

*****

堂上と郁が結婚して柴崎が傷つけられる事件の後、互いの気持ちを明らかにして今は共に官舎へ向かう道。

『こもり居に 集(しう)の歌ぬく ねたみ妻
  五月(さつき)のやどの 二人うつくしき』

「いろいろあったけど」
「みだれ髪から選ぶ今は一緒にいられるから・・・」

女流歌人の句は、どんな場面にも彩りを添えてくれる。


*** *** ***

俵万智著「チョコレート語訳 みだれ髪」より
『やは肌に~』訳 
  「燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの」
『さそひ入れて~』訳
  「あなたから誘ったくせに知らぬふり闇に漂う香を抱きしめる」
『こもり居に~』訳 
  「ジェラシーはまだあるけれど『みだれ髪』の歌選ぶとき二人はひとつ」

参考照らし合わせて絡めています。

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