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2014'11.10 (Mon)

「アジテーション」1

こんにちは。
鍋の季節です。夕食準備も簡単に 便利なメニューなんですが。
「ネギ」が使えない(T_T)。
というのも、私 2ヶ月ほど前にお昼を簡単に済ませようとインスタントラーメンを作ったのですが、具になるものが特になく(てか面倒)、ネギ山盛りにしてシャクシャク食べたんです。ネギ好き♥
そしたらみるみる口元が痺れてきて唇が腫れてきたではありませんか!
理由が分からずいて その夕方。
「お母さん、口にカビ生えてる!」
鏡には 志村けんなみの泥棒メイク、に近いほど 口元が黒くなった母ちゃんの顔。唇も赤黒く皮もめくれ──明らかにアレルギー反応。
その後も まさかの ネギでピリピリを経験し、すっかり恐怖症(;Д;)。
で、自分食べないから すっかり食卓から消えまして。特産品なのに!。ネギのない納豆なんて・・・。
鍋もすき焼きも ネギなしです。(1人別鍋も寂しいし)

更新です。県展直後。恒例 オリキャラの連載です。ダメな方はスルーをm(_ _)m。
予定ではもう1つ短編挟んでの連載でしたが、昨日アップ直前で大半を消しちゃいまして_| ̄|○ il||li。
書き直す気力もなく、こちらを始めちゃおうかと。
ゆっくり更新の中ですが、お付き合いお願いいたします。えと、先読みはなるべく胸に秘めて頂けると有難いです。大したモノは書けませんので、推理は必要ないと思います。
?ミステリーじゃないですよww←いろいろ影響受けてる(笑)

↓こちらからどうぞ。



【More】

堂上教官が好き。

自分の中で自覚された想いは膨らむ一方で、その気持ちが力の源になる。
王子様だったとかなんて関係ない。今の、目の前にいる堂上教官が大好きだ。
茨城で勃発した県展での壮絶な攻防戦や良化法賛同団体の襲撃を経て、郁の堂上への気持ちがはっきりと自覚された。
鬼教官から尊敬出来る上官へ。そこから1人の男性として。
これまでの恋がままごとだったのかと思えるほどの胸の高鳴りは、痛いほどに 苦しいほどに本物であることを知らしめる。
大切にしたい。かけがえのない心の宝物を。
郁は今日も大きな背中を追いかけていく。


12月に入ると 図書館はイベント準備で忙しくなる。稲嶺の引責辞任の衝撃は大きいが、業務は遂行しなければならない。
関東図書基地での訓練も再開され、業務ローテーションも復活した。
グラウンドに掛け声が響き活気が戻ってくると、そこは厳しくも居心地の良い場所。郁も土埃に塗れながら汗を流す。
大規模戦をくぐり抜けた郁の精神面の成長は著しい。
入隊してからの日々の訓練の積み重ねが発揮され、水戸の女子防衛員を引っ張り戦力をあげ、かつ寮内の歪んだ状況に一喝斬り込んできたのだ。そして伝令役とはいえ、共に最前線をくぐり抜けた。堂上に「同じ光景を見る」と郁自身が望んで戦列を離れなかったのは、一隊員として認めるべきこと。
そしてその言葉は堂上の胸を打った。茨城で初めて出会った凛とした背中に重なったのだ。

通常訓練に戻った隊を、堂上はふと見回した。
進藤は右腕に被弾し、玄田は半年以上の重症で暫く指揮が執れない。負傷者も出て治療中の隊員もいる。抗争後であれば人数が減っているのは致し方ないが、今回の痛手は大きい。
その中で 郁は一見いつも通りに訓練に臨んでいた。
郁が声を出せば士気があがる。何クソと食らいつく姿は隊員達の励みになる。
しかし人のぶつかり合う音で 時折怯む表情を見せるのは──
「笠原。」
「何ですか?」
休憩に堂上は声をかける。
「体調に変わりはないか。」
身体を動かして火照った頬に流れる汗を拭う郁が小首を傾げる。冷たく乾いた風が心地よいほどだ。
「・・・すこぶる元気ですよ?」
郁がミネラルウォーターで喉を潤すと、手元のタオルがするりと滑り落ちた。
「わ」
地面に落ちる前に堂上がすくい上げる。
「ん、身体は冷やすなよ。」
郁の首に堂上がタオルをかけてやると、有り難うございますとやや目を細めて笑みを見せた。
強がりはお見通しだ。堂上にしたらそんな郁がいじらしくもあり、もどかしくもある。
大の男でも情緒不安定にもなる光景を目の当たりにしたのだ。実際郁も暫くは使い物にならなかった。あまりに悲惨な現場は生涯忘れ得ない光景だ。
堂上は共に見た者として支えてやりたいのにと思うと無意識に郁を引き寄せたくなる。この世界で共に歩むなら互いに背を預けて戦わねばならない。
今はもう ただの部下とは思えなくなった郁に、戦いの場以外でも寄り添ってやりたいのだ。
そのためにも 堂上は郁に手を伸ばす決心をした。


入院中の玄田に代わり、緒形副隊長が朝礼時の報告を行なった。
「──以上が本日の業務連絡だ。次に別件だが、私立博物館からの一部図書の輸送の話がある。」
「私立博物館?」
緒形は机にもたれると質問した郁に向けて説明した。
「都内に自宅をもつ不動産王の島津啓三氏は、書籍・骨董品の収集家として有名な人物だ。元々は趣味が嵩じてその所蔵品を敷地内の蔵を開放して公開していたんだが、現在は法人化して私立博物館として運営している。」
野辺山グループの『情報歴史資料館』ほどの規模はないが、小さいながら専門分野に長けた書籍も所蔵されている。野辺山宗八氏とも生前交流があり、その一部資料が保管されているとも噂されていた。
島津の名前が出て 事務室内に微妙な空気が流れたが、郁は気づかなかった。
「この仕事は──斎藤班を中心として計画を実行に移すことにする。」
斎藤はピシリと敬礼した。臨機応変に対処する能力のある隊員で構成されていて適任だ。しかし、いつもなら機動力重視の作戦は堂上班に話が振られる事が多い。
郁の隣にいた手塚も怪訝に思ったが、既に朝礼は終わり 各隊員はばらばらと業務に入っていった。班長だけ残り、会議の打ち合わせだけするようだ。何げに堂上の肩を叩く班長らが多いのが気になったが、訓練準備に入るために郁と手塚はグラウンドに出て行った。


午後の業務が終わると全体会議が開かれた。
私立博物館からの書籍資料搬送についてだ。
もし本当に野辺山前会長から譲られたとされる良化法批判資料が存在するなら良化隊も黙っていないはず。
手元に資料が配られた。
それによると主には検閲対象の古い書籍。保存状態のよい歴史的人物の書簡も多い。そして、その中に噂されていた通り情報歴史資料館から譲り受けた良化隊批判資料も含まれていた。数は少ないが、現在武蔵野第一図書館で保管されているものの一部らしい。
「どうして今更手放すことになったんですか?」
ごく素朴な疑問が郁からあがった。
「そもそも小田原の事件があるまで、博物館自体もこの存在を把握していなかったらしいからな。島津敬三氏自身は幾分年を召していて、運営からは手を引いている状態だ。しかも骨董品に重点をおいて収集されていて、正直書籍管理は曖昧にしてきたと聞いている。」
手元資料の運営責任者は『島津有理子』という女性の名前だ。
「現在は敬三氏の孫娘が館長として就任して運営されていて・・」

緒形の説明の最中に後ろのドアが
ガチャリと開く音がした。皆が注目をする中、カツカツとヒールを鳴らしながら皆の前に出たのは、スッキリとしたスーツ姿が美しい女性。年は30代前半か。
隊の大半が何故か堂上に視線を移すのが 郁には気になった。
女性は緒形の手から搬送の計画書を受け取り目を通した。
「警備計画の編成ですが──搬送警備には堂上班を指名しますわ。」
緒形は静かに制した。
「堂上班は現地警備に入ります。搬送車輛は護衛車輛で強固に固めますので、」
「わたくし島津有理子は先月 正式に博物館の権限を譲渡されました。その時の書籍資料の開示をしたことによって良化特務機関の検閲を打診され、非常に身の危険を感じています。この度の書籍の寄贈は博物館全体の総意です。警備計画は図書隊に委託しましたが、意見は述べさせていただきます。」
堂々たる宣言をする有理子は、言葉を区切ると 堂上の方に体を向けた。
「堂上二正は以前我が博物館にもご足労下さった経緯もございますし、わたくしの身辺警護も兼ねて搬送には堂上二正を強く要請しますわ。」
有無をいわせないような威圧感が会議室を支配する。若い女性とはいえ、さすが不動産王の跡取りだ。
それまで腕を組み無言で座っていた堂上がゆっくり顔をあげた。
「宜しいわね。」
返事は聞かずとも決定事項とばかりに、有理子は艶やかな笑みを残して再びヒールを鳴らして会議室を颯爽と出て行った。

郁は胸騒ぎを感じた。疑問と不安にかられて動揺する自分を必死で抑える。
教官は今どんな顔をしているんだろう。
郁の前に座っている堂上の表情を窺い知る事はできなくて、何も言わない背中からも視線を落とした。

11:43  |  図書戦  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

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 | 2014年11月10日(月) 15:03 |  | コメント編集

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