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2015'06.23 (Tue)

「ウォッチャー」後編(リク1)

こんにちは。
まったくもってお久しぶりな英香です。日記なはずのこのブログも放置状態で寂しいこの頃。
いや、気にはしてるんですよ!
毎日何かしら妄想している怪しいオバサンなんですよ!←
ただ毎日ルーチンな生活にハマってるだけで。
そんな中、先日 思い切ってTwitter仲間のオフ会なるモノに参加させて貰いました(〃∀〃)。やん、楽しい♡。
図書戦大好きなスマホ(Web)の中だけの住人達が集まって直接お喋り。
こんな駄文でも読んでくれている人、同じようにお話を書いている人、で、年齢バラバラ。でも会った瞬間から既に知り合いの如く弾丸トーク(^-^)。

普段外の世界とは無縁な生活。家族以外と交わす会話はスーパーのレジくらい?
見ず知らずな人とのオフ会だなんて、子供には絶対NGなんですが、父ちゃんも珍しい私の外出を喜んでくれまして。丸1日母ちゃん自由を満喫しました٩(๑^o^๑)۶。(父の日なのに)
1人東京までの旅。いや、近いんですがなかなか出来ないんだもの。
幸せな時間でした。企画運営、遠くからきっかけを作ってくれた仲間に感謝(o^^o)。こんなオバサンまで相手をしてくれて有難う!

更新です。やっとリク1(°_°)。堂郁の甘さはありませんが、楽しかったです。リク内容は(バレバレですが)最後に。
↓こちらから どうぞ。




【More】

「ウォッチャー」 (後編)リク1


年明けから続く 敦賀原電テロを発端とした一連の問題を抱えた図書隊でも、春には通常通り新図書隊員を迎えていた。練成教育・研修を経て、金井春子は武蔵野第一図書館に図書館員として配属され、業務に追われる毎日だ。

図書館には様々な人が訪れる。小さな子供からお年寄りまで。1人静かに本を手にする人もいれば、レファレンスを請い 吟味する人、読み聞かせに集まる親子も多い。
本が高価であるこのご時世、図書館の利用者は増加しており、人間観察をするにはもってこいの場所だ。

先日先輩にウオッチ物件アドバイスを貰った金井は 館内を見渡してある人物を見つけた。
図書特殊部隊堂上班に所属する笠原郁士長。
寮内で時折見かけてはいた。背が高いすらっとした女性隊員で、業務部先輩の図書隊の華 柴崎士長と一緒にいることが多いのもあって目立つ存在ではある。ただ 金井が入隊したばかりの頃は、特殊部隊の中でも堂上班は難しい案件を抱えている事もあってシフトが合わず、話には聞いたことがあっても これまで館内で接点を持ったことはない。
しかし梅雨明け頃からは堂上班も図書館業務に入ることも増え、金井が郁を見かける事も多くなった。

女性特殊部隊隊員。荒っぽくて近寄り難い人物なのかと思われたが、郁の人懐こい笑顔は利用者にも好かれており、特に子供からの人気は絶大だ。館内警備であっても 顔見知りの利用者は気軽に声を掛けてくるようで、郁が児童閲覧室を覗けば子供達が群がってくる。
「わー、人気者なんだ。」
「精神年齢が近いのよ。」
意外そうに感心した金井の横をそう囁いて通っていったのは柴崎だ。ふわりと香るような雰囲気のある美人。綺麗で仕事もできる憧れの先輩だ。ロマンスが似合うのはこういう女性なんだろうな と金井の脳内をいろんなストーリーが駆け巡るが、いやいや今回のウオッチ対象ではない。
これまで金井の書いてきた物語の主人公は、平凡だけど心優しく 健気で守ってあげたくなるようないかにも女の子らしい女の子だった。それではもう物足りない。作品の幅を広げる
には やはりキャラクター造形だ。それには観察と取材と分析が必要だ。
金井は柴崎の進む先にいる郁にもう1度的を絞った。


柴崎が資料らしき封筒を郁に渡した。簡単なやり取りの後 柴崎が業務に戻ると、郁はバディである堂上に身を寄せた。
真剣な目。すっと伸びた背筋は凛々しく勇ましい。これまでの数ある武勇伝は周りに取材済みだ。クマ殺しや自動ドアを破った話、その他どの話もこれまでの金井の妄想世界からは掛け離れたキャラクターで、そこからどう甘い話に持っていこうか悩ましいところだった。
(私が欲しいのはロマンスなんだけどなぁ。)

ふと郁の横顔が目に入った。話題が変わったのか笑みが溢れている。
(綺麗な笑顔。)
金井の目に映ったのは、話に聞く猛者の顔ではなかった。1人の女性の顔。
その視線の先の堂上二正には全幅の信頼を寄せているのが手に取るように分かる。そこには尊敬や憧れ以上の何かが含まれるような色が見て取れた。
堂上班の活躍は業務部でも有名だ。中でも班長である堂上二正は玄田隊長の懐刀とも言われる人物だ。

『上官を慕う部下』
ありがちだけれど 話をいろいろ盛り込める題材だわね、とぼんやり考えていると、ある光景が金井の目に飛び込んできた。
難しい顔をしていた上官・堂上が、やや表情を和らげると自分より明らかに上の位置にある郁の頭に手を置いて弾ませたのだ。それをあたかも当然のように小首を傾げて堂上の手が置きやすいようにしている郁は無意識か。
2人の絡まる視線に金井の心臓がドキリと鳴った。
(ちょ、わざわざ頭ポンする位置なの?しかもそうすることでお互いの顔の位置が近くなってるしっ。)
『部下と一線を超える上官』
(まあ、共に独身でもあるし プライベートで何があってもおかしくないような?)
目の前の郁は 寮で見かける姿と違う柔らかな空気を醸し出している。そのギャップも金井の興味を引いた。
(あ、でも笠原士長には まだ出会えてない王子様がいるのよね。)

『身近な存在であるボスに秘書が密かに思いを寄せるオフィスもの』や、『平凡なヒロインが華麗に変身していくストーリー』などは、ロマンを感じて憧れを抱く最たるものだ。
散々読んではきたが 未知の領域であるため手付かずだった設定だが、社会人になった記念も兼ねて挑戦するには良い題材に出会えたかもしれない。それに王子様を探しつつ目の前の上官に惹かれている郁の『2人の男性の間で揺れ動くヒロイン』という定番のロマンス、堂上目線で語る『姿の見えないライバルとのヒロインの取り合い』も折り込めば。
金井は嬉々として新しい手帳に筆を走らせた。


食堂にて。
堂上班で固まって座り、向かい合う位置の2人。小牧と手塚が打ち合わせを兼ねて何か話し合っているらしい。その横で郁がじっと考えているようだった。それに気づいた堂上が視線をあげて目が合ったが、郁は目を逸らす事無く見詰め続ける。堂上は頷き、郁はぱっと花が咲いたように笑った。
(目で!目だけで会話してるわっ!)
金井はメモを取るために口元をおさえてその場を離れた。

今日の鯵のフライは小ぶりなものが3つ。承諾を得た郁は、堂上の皿から1枚フライをつまみあげて口に運んだ。
「物欲しそうな顔しやがって。」
「だって大好物ですもん。その代わり教官、事務所帰ったら折口さんからの差し入れのお饅頭を余分にどうぞ。」
「いらんわ。」


図書隊女子寮の大浴場にて。
郁は1日訓練で疲れた身体を、湯船にゆっくり浸かって癒していた。手足の筋肉をマッサージして解している。
「生き返る〜。」
大きく伸びをする郁の肢体は、余分な脂肪がなく引き締まっていて美しい。日焼けしていない部分は白く眩しいほどだ。
「今日もハードだったみたいね。」
一緒に肩を並べているのは柴崎だ。女性も見惚れる その肢体の隣にいても、郁のしなやかな背中は見劣りすることはない。金井はさりげなく近くの湯船に滑り込んだ。
郁がパチャパチャと湯をかけている鎖骨部分に小さな赤いあざ。
(あ、あれは・・・)
「笠原、どうしたの?そこ。」
柴崎も目に付いたのか指摘した。
「ああ、これは 訓練中に教官がさあ・・・」
「笠原~、シャンプー貸して〜。」
洗い場から他の寮生に声をかけられた郁が振り向いて応えた。
「どうぞ~。」
急に自分の方に郁が顔を向けた形になったので、慌てた金井は湯船から出た。
(あれは、キスマークに違いないわ!。訓練中に 他の隊員の目を盗んでつけるだなんてっ!)
未だ本物のキスマークを見たことのなかった金井は、キャーっと真っ赤な顔を手で覆って脱衣所に飛び込んでいった。
(デキてるんだわ!完璧に!。上官部下で秘密の恋なんだわ!)

「・・・のぼせたのかしらね。」
突然風呂場から出ていった金井の背中を見送りながら、郁はあざを指で押さえて再び柴崎に説明した。
「午後は射撃訓練だったんだけど、構えがなってないって教官に特訓されたのよね。その途中でぶつけちゃったみたいでさ。」
寝そべった状態で重い自動小銃を構えるのは いくら慣れていても郁には負担が大きい。
「あんたは あざのない時なんてないくらいね。」
案外綺麗な肌なんだからもったいないのに と柴崎は言うが、未熟な証拠が今日は1つというのは教官の指導のおかげなんだからと、このあざを誇りに思う。

――――――――

「金井ちゃーん、読んだわよ!」
先輩が金井の部屋にやって来て叫んだ。手には金井の新作小説。
「いいじゃな〜い、コレ。萌えるわぁ~。同室の子もハマってさ、続きはないの?って訊かれたのよ。」
校正を頼まれてくれた先輩は、読後の感想を熱く語った。
金井の新作は架空の図書館を舞台にしたオフィスラブ。妄想過多なストーリーが身近な舞台で進むのが受け入れられたようだ。
「わ、嬉しいです。実はスゴく筆が進むんですよね。シリーズにしようかと考えてるんです。」
見た目おとなしそうな金井だが、生き生きと目を輝かせてネタ帳を抱きしめる。

夏になり、特殊部隊はいよいよ始まる当麻の最高裁に向けて緊張が高まっている。細かな打ち合わせに2人身を寄せて見える場面が更に増えた。
そんな郁と堂上の周りに出没するようになった金井は、まだまだウォッチャー初心者で 読みは甘くて的外れだが、萌えフィルターを発動させて次々と新作を書き上げていき、小説の自費出版の準備を順調に進めていく。

その世界でベストセラー作家になる夢は そう遠くない。


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リクエストは ばたけさん より
「オリキャラの金井さんの出てくるお話読みたいです。」
まんまです( ̄∇ ̄*)ゞ。
金井ちゃんは誰のことかしらね〜と、心当たりのある方は沢山いるんじゃないかしら。なのでしょうか、好きですと言って貰えるオリキャラの1人です。
今回出張り過ぎでしたが、次回はちゃんと堂郁に絡めたいです。反省。
って、まだ使う気なのねwww。
ばたけさん、リクエスト有難うございました(^-^)/。

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 | 2015年06月23日(火) 11:00 |  | コメント編集

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