All archives    Admin

07月≪ 2020年08月 ≫09月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2012'11.12 (Mon)

「誤魔化さない」

キャストの発表に食い付いた英香です。
発表されたんですね。で、一番食い付いたのはやっぱり手塚なんですよ。毎日の様に「宇宙 キター」をチビと見てたんで、「やったじゃーん!」って言う手塚が容易に想像出来ちゃう。ま、髪型違うから別人だと思えば。
「戦争」一冊分みたいなので、堂郁としてみたい私はケリがつくまで続編作って貰えないと困るんですけど。無理やりケリつけないよね?。
さて 更新です。キターが頭から離れなくて話が進まなくて遅くなりました。上官・部下 当麻事件中です。オリキャラ有り。

↓こちらから どうぞ

【More】

「誤魔化さない」


事務室で屈強な男が堂上に頭を下げている。彼は堂上の1つ上の先輩で、特殊部隊斎藤班に所属する男だ。机に向かっていた堂上はいきなりの事にポカンとしている。隣に立っていた手塚も同様だ。
「頼む 堂上!。俺の代わりに真美ちゃんに会ってくれ。」
「……何の話ですか?土井二正。」
「メル友の真美ちゃんが会いたいって連絡があったんだよ。」
「だから 何で俺なんですか?。」
「彼女、俺の友達の兄貴の友達から紹介された娘でさ、すっごく可愛いんだよ。こーんなちっこくって華奢らしくってさ、俺みたいんだと引かれるかと思って お前に成り済ましてメル友になったんだよぉ~。」
堂上の前でひざまづいて訴える。手塚は堂上がメル友とやり取りする姿を想像し、頭を振ってその光景を追い出した。
「何で直ぐにばれることするんですか!。ここは正直に自分で会って話して下さい。誤魔化したって相手にも失礼でしょうが。」堂上がチラリと郁を見た気がした。
「行くぞ 小牧。」今日の堂上班は館内警備だ。当麻事件の最中だが、通常業務もローテーションで回ってくる。堂上・小牧、手塚・郁のバディに別れて業務にあたった。

「堂上さんですね!。会いに来ちゃいました。」
昼休憩に入る直前、堂上の前に小柄な女性が立った。語尾にハートマークを付けそうなこの女性が 土井二正の言うメル友の真美ちゃんであろう。「想像通り!。会いたかった。」と 堂上に抱き付いてきた。
郁と手塚も堂上達に合流する予定だったので その場を目撃することになった。
郁の「あっ。」という小さな声に 手塚も足を止めた。以前の郁なら 面白そうに騒ぎ立てるか、興味津々に手塚と成り行きをコソコソ見ながら喋りそうなものを 今は固まって動かない。手塚は横目で、じっと2人を見つめて何も言わない郁を見た。その目は 驚きよりも哀しい色が見て取れる。
当麻事件が発生した日は 堂上と笠原の2人で外出していたと柴崎に聞いた。柴崎には鈍い鈍いと言われていたが 流石に2人の微妙な空気を感じる事となった。あの堂上二正が笠原の手を握ったまま事務室まで気付かないとは。その後の悪態は照れ隠しにしか見えなかった。今迄の柴崎や小牧の会話を改めて思い出してみれば この事を言っていたのか、と分かった気がした。理解は出来ないが。ずっと前から堂上二正は笠原に特別だった。ただ特別の意味には気付けなかった。笠原も ただ上官に懐いているだけだと思っていた。でもこの目は違う。相手を特別と思っていなければしない目だ。

郁はクルリと向きを変えると足早にどこかへ行ってしまった。
小牧が堂上に郁の存在を伝えたらしい。慌てて真美を引き剥がそうとするが、ぎっちり掴んでいる。大きなため息をついて真美の両肩に手を置いた。
そこに非常ベルが鳴り響いた。堂上と小牧は真美をその場に残して現場に急いだ。自動音声で火災のアナウンスが流れる。館員に誘導された人混みに逆らう形で先に進むが 動くなと言われた真美も後を追って来ていたのだ。
真美は押し流される様に呑まれて 床に倒れた。潰されると思ったところ、大きな手が身体を抱き上げ 安全な場所まで連れていってくれたのだ。緑の隊服を着たその大きな男は そのまま走り去っていった。

幸いボヤで済んだようだ。堂上は消火にあたった防衛員の中に郁を見つけた。
「笠原!。」
煤にまみれた郁の腕を取ると外に出ていった。
「俺達も昼休憩にしようか。」
小牧は手塚を連れて戻る途中、真美が隊服を着た土井二正に頭を下げているのを見た。
「先ほどは助けていただき 有難うございました。頼もしい方ですね。」という真美に、真っ赤な顔をした土井が 決心したように握りこぶしを作った。
その様子をじっと見ていた手塚の背中を「ほらほら。」と押して食堂に向かう。「あっちも上手くいけばいいけど。」手塚は「あっち」を目で追った。

堂上は規定で白と決められているハンカチを濡らして郁に渡す。
「あ、汚れちゃいますし…。」
「いいから。」
郁はぐいぐい押し付けてくるハンカチを受け取り、顔を拭う。
「さっきのは 土井二正の――。」
「メル友の人ですよね。朝聞きましたし。」
沈黙が流れる。
「あの、勝手にモヤモヤしただけなので お構い無く…。」
「こっちも勝手に言いたくなっただけだ。…怪我はないんだな?。」
コクンと頷く郁の前に手を差し出す。堂上はキョトンとした郁の手を強引に引いて歩きだした。
「俺はもう誤魔化さない。」
「へ?。」
握られた手にばかり気にとられた郁には耳に入らなかった。思い出されたのは偽装デート。
堂上はしっかりと握りしめ 少し遠回りして食堂へと向かった。
19:13  |  図書戦  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

初めまして♪( ´▽`)

英香さんの二次創作いつも楽しく読ませていただいてます♪( ´▽`)

フォーゼは私の弟が見てたので、私もキター!!って感じでしたww

映画の内容、私も絶対に続編を作ってほしいです!!前編後編ならぬ、全四作でw

これからも二次創作楽しみにしてます♡


ももいちご | 2013年04月07日(日) 01:15 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://746754.blog.fc2.com/tb.php/65-0d0e7aff
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |