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2012'09.18 (Tue)

「お見合い未満」

糖度低いのばかりですが。上官部下時 王子様発覚前です。


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「お見合い未満」


今日は館内警備だった。幸いにも事件事故なく平穏な1日で、日報もすんなり記入し終えそうだ。堂上は溜まった書類に手を伸ばし、小牧はファイル整理を進めている。
珍しく一発で日報に判を貰えた郁が「何かお手伝い出来ることありませんか~?。」と堂上に声をかける。「ん、すまんが手塚―」はい と返事をした手塚に2、3指示を出して書類を渡した堂上が郁を見て「…コーヒーでも貰おうか?。」 こういう時は郁に出来るレベルのものはない。教わって出来るものなら渡されるが、班長以上でなければならない書類がほとんどなのだ。小牧の整理したファイルを胸に抱えて肩を竦めると 戸棚にしまい、給湯室に入っていった。
そこへ上層会議に出ていた玄田が戸を開けて入って来るなり「おー堂上!。」バシッと背中を叩く。
「何なんですか!いきなり! 。」ゴホゴホと咳き込みながら堂上は玄田に向きあった。
「いや な、今日神奈川支部の偉いさんが会議に出席してたんだが、お前の事をえらく気に入ったとかで 見合いの話を持ってきてたぞ。」
「み、見合い~っ!?」
給湯室から郁が飛び出してきた。
堂上はギョッとした。
「まあ、一応断ってきたけどよかったか?」玄田はニヤニヤと堂上の顔を見て言う。
「えー、何で勝手に断っちゃったんですか?。いい話なら勿体ないじゃないですか!。」ずいっと玄田に寄る郁に堂上の眉間の皺が増える。
「や、でも教官がお見合いしてるところって想像つかないなぁ。相手の人綺麗だったりして。」顔を俯く。「え、あんまり見たくないかも。でも教官もいい年だし。カッコいいし気に入られたら…。んー、何だかもやもやするなぁ。むー、何でかなぁ?。」腕を組む。「やー、やっぱりして欲しくないかも…。あ、でも……。」
途中からどうやら独り言になっているらしいが だだ漏れだ。
「か、笠原……?。」堂上が少し上ずった声をかけるが、すっかり自分の世界に入った郁はぶつぶつ言いながら部屋を出ていった。
「何だ?あいつ。」手塚は郁が途中で放り出したコーヒーを取りに給湯室に入った。玄田も小牧も肩が震えている。
「中途半端な話をこんなところでしないで下さい!。」堂上が噛み付く。
「予約済みだと言っといたぞ?。」
「余計なお世話です!。」
「笠原さん、鞄忘れてったみたいだよ。」
「放っておけ。」
堂上は暫く書類に向かっていたが、「チッ。」と舌打ちして郁の鞄を引っ掴んで部屋を出ていった。
後ろから玄田の笑い声が聞こえたが無視をすることにした。




当然周囲にバレバレ設定です。
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