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2012'11.23 (Fri)

「守るということ」中編

出産祝いに 授乳クッションを届けてきた英香です。
お隣さん(といっても離れてるんですが)に里帰り出産に来ていた娘さんにプレゼント。チビの時に重宝したのでお薦めです。赤ちゃんって可愛いよね~。
では続きの更新です。捏造万歳の二次ですよね?。婚約期です。

↓こちらから どうぞ

【More】

「守るということ」中編


図書館員が利用者の誘導にあたる。閉館間際であるが、学生・親子連れが数名いた。カウンター内では端末ロックがされ、居合わせた柴崎も利用者端末のロックに走った。
そこで目の端に掠めたのは 誘導から逸れて階段の影に入った男の姿だった。

特殊部隊は早々と戦闘服に身を包んだ。堂上班も総員整列し 堂上からSIG-P220と短機関銃を支給され、武器を手に青木班と合流した。
敵は敷地内に展開を始めるところだった。玄関では防衛員と小競り合いが生じ 銃撃音が響く。
「おかしい。」
小牧が呟く。非常階段に続く廊下を走っていると 違和感があった。
「ああ、展開が早すぎる。良化隊の車両に哨戒中の警備が気付かなかったのも不自然だ。」
「敵の人数も少なくないですか?」
堂上に郁も声をかける。移動の際にかち合った良化隊員は少人数で動いていた。しかも交戦は短く 直ぐに撤退していった。手塚の狙撃班要請もなく、共に行動している。
途中青木班が書庫に向かったが 良化隊の狙いは違うらしい。堂上班は非常階段を下りて2階に回ったが、非常扉の隅で動く物体に全員ぎょっとした。ガタガタ震える男の子だった。
「はぐれたの!?」
郁が男の子を抱き抱えると ぎゅっとしがみ付いてきた。
そこへ通信回線に割って入った声がする。
「敵の狙いは時限爆弾の設置よ!」
柴崎の声だった。
「何で回線使えるんだよ!」
手塚が無線機に怒鳴る。
「そんなこといいでしょ。中央階段付近にて時限爆弾発見。爆弾処理班にて対応中。設置した男は拘束したわ。設置個数は3。場所は口を割らないの。」
柴崎の冷静な口調の裏にパソコンのキー操作の音が聞こえる。
「時限爆弾だと?。」規定違反だ。しかも利用者がまだ残る可能性がある中で 無差別な攻撃に出るとは、いかに良化隊といえど無茶をする。しかし敵は設置の撹乱が目的のようだ。
『時限爆弾発見!』『処理班急行!』雑音と共に報告が飛び交う。
「あと1つ。」
堂上は班員を振り向き指示を出す。
「笠原と手塚は子供を避難させてから2人で探索に戻れ。俺と小牧はこのまま探索に入る。」
「「「了解。」」」
郁が子供を抱え、手塚は援護の体制で堂上達と分かれて動き出す時、無線から防衛員の報告が入った。
『3つ目の時限爆弾発見!場所は3階視聴覚室。処理班要請します!』
『現在2つの爆弾処理中。後方支援、液体窒素の現在地は!』
『こちら後方支援!移動中に良化隊と交戦!』
間に合わない。現場に1番近いのは堂上班だ。
「手塚!笠原と子供を館外へ。小牧、処理出来るか。」
小牧は爆発物処理の講習を受けており、実際の経験もある。小牧は「やってみよう。」と頷くと無線で急行する旨を告げ、堂上と駆け出す。
「堂上教官!!」
郁の声が響いた。
「あたしも行きます。」
「アホウ! おまえが来て何になる!。おまえの仕事は利用者を安全な場所に送り届ける事だ。指示に従え。」
堂上の怒号に郁は怯まない。
「いやです。手塚!子供をお願い。」
「バカ!良化隊はまだいるんだ。援護もなく突破するのは危険だ。利用者の安全が最優先だろ!」
手塚も郁の肩を掴んで誘導しようと引っ張る。発見された爆弾の処理時間を考えればその工程の難易度が分かる。まだ完了報告はされていないから第3の爆発物の処理も簡単ではないだろう。優秀な小牧ではあるが専門ではない。もしもの場合が頭を掠めたのは理解出来る。しかし郁が同行しても邪魔にはなっても役にはたたない。
「いやっ!。どんな光景も最後まで一緒に見るって言ったじゃない。」
郁は堂上を真っ直ぐに見つめた。
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