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2012'11.25 (Sun)

「守るということ」後編

……(絶句)……の、英香です。
イオンの映画館前で立ちすくみました。先週は行けなかったので、今週 絶対 勇気出して観る予定でした。革命のつばさ。
上映時間。14:50~。え?。先週は10:45~ってモーニングショーがあったじゃん。3時過ぎにはチビが帰って来るんだもの、無理。婆さんに頼んだとしても、終了時刻が5時近いなんて 夕飯準備を考えたら……カレーか?。ああ、でも帰宅が 速攻でも5時半は回るし(私事で留守したこと無い)っって、呆然としてしまいました。ああ、無理してでも行っとけばよかったよぉ。
ゼンと白雪のデート見ても、完全浮上できなかったわぁ。
とりあえず更新です。途中 オチが分かったらごめんなさい。後編です。婚約期ね。(爆弾処理班は捏造よ)

↓こちらから どうぞ


【More】

「守るということ」後編


「笠原!」
強く名前を呼んだが、するりと頬に右手を滑らせると、次には 普段人前で決して聞かせないであろう声で言葉を続けた。
「俺に何かあったら、おまえ無茶するだろが。おまえがそんなんだから 俺達がヘマするわけにいかんしな。これからも俺の背中 追いかけてくれるんだろ?」
郁は大きく頷いた。
「だから心配はいらない。それでも万が一俺達がヘマすることがあったら――。」
堂上は胸を張ってふんぞり返る。
「堂々と 遠慮なく全力で助けに来い!。」
いいな、と言いながら郁のヘルメットを叩く。「行くぞ!。」堂上と小牧は身を翻すと走って行った。
「了解!」
満面の笑みで手塚から子供をひょいと受け取る。
「手塚。お待たせ!」
行くわよ、と走りだした。

小牧が走りながら吹き出した。
「あんなに威張って 助けに来いっていう上官、初めて見たよ。」
「うるさい。」
行く手の良化隊に発砲して蹴散らす。
「お陰で 肩の力が抜けたかも。」
2人は視聴覚室に飛び込んだ。

背後で発砲音が聞こえたが振り向かない。子供を抱えて身を低くして階下に走る。裏口に回り、手塚が非常口の扉を開けるタイミングで外に転がり出た。
防衛員が子供を受け取り、母親に引き渡した。抱き合って涙する親子に 郁と手塚はほっとしてその場に座り込んだ。
肩で息をしながら手塚が口にする。
「堂上一正のあの宣言は意外だったけど、あれで納得するおまえって…スゲー。」
感心するやら 呆れるやら、とにかく。
「おまえと堂上一正が相性がいいっていうのが分かったよ。おまえには堂上一正しか、堂上一正にはおまえしか隣に立てないんだ。認めるっきゃないよな。」
「何よ それ。」
眉をひそめてから 視聴覚室の方を仰ぎ見た。良化隊は既に撤退していた。


『爆弾処理班より通達。こちら処理完了。配線切断は2択にて赤。』
無線の声が響き、全員固唾を飲んだ。
「こ、これは…。」
堂上は小牧の手元にある配線盤を覗いて絶句する。そこに処理班が到着したが、小牧によって解析済みで、最後の配線を切断するだけになっていた。
通常 赤と青の配線で片方がフェイクだ。他2つの爆弾は赤が切断され解体処理されたが、3つ目に限り配線が赤・青・黄の3本あった。
「冷凍して機能停止するにも時間がない。タイミングみて放り投げるなんて現実的ではない。」
「どうする?班長。」
小牧の額から流れる汗を堂上が目で追う。
「黄色だ。」
堂上の揺るぎない声に小牧が問うた。
「根拠は?。」
「女神が微笑んだから だな。」
その場にいる男達は女神に無事を祈った。


解体処理された3つの時限爆弾は 良化特務機関の中でも暴走した危険分子の勝手な行動によるもの ということだった。進む火器使用の規制に反発するグループは一網打尽にされたと聞いた。その裏には柴崎が大きく関与していたのは敢えて知らないでおく。
この場にいない柴崎も一緒に戦っていたのだ。
「女が黙って守られるだけの存在と思わないことね。どんな時でも共に戦うし、守るのも一緒だわ。それが肉弾的か頭脳的か精神的か。違いなんて些細なことよ。」
郁の言葉に手塚がこっそり思い巡らした。守るというのはおこがましい独りよがりか?。俺の周りは強い女が多すぎる。


「よーし 飲め飲めー。」
いつもの居酒屋で いつものどんちゃん騒ぎが繰り広げられる。
「堂上と笠原の婚約と 抗争の無事を祝うんだー。無礼講だぞー。」
じゃんじゃん運ばれるビールや酒が消費される。緊張から解放されたからか 珍しく堂上もほろ酔い加減だ。
「やー、よくあそこで黄色って即決出来たねぇ。」
小牧が自分のビールに口をつけながら 片手で堂上のコップに酒を注ぐ。
「そうそう、あんな自信
俺でも持てないぞ。」
今回は一緒に行動した爆弾処理班も同席し、その班長も興味津々で話に加わった。郁は堂上の隣でチビチビとレモンサワーを舐めながら耳を傾けている。
「んー、あれだ。」
堂上は酔った体を揺らして 目を閉じながら爆弾を放った。
「昨日の郁の下着が薄いイエローだった。」
猛者達が誰一人動かず 発さない。しん と静まり返った座敷の中で、真っ赤になった郁の拳が堂上の左頬を捉えた。
「あ、篤さんの バカ――――――。」
堂上はブラックアウトした。

翌日腫れ上がった頬を抱えて出勤した堂上が 小牧に問いかけた。
「俺、また何かしたか?。」
それから1週間、郁はむくれて口をきいてくれなかった。

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