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2012'12.03 (Mon)

リンクのお知らせと 貢ぎ物で更新です

リンクさせて頂きました。やったあ\(^O^)/


武蔵野広報課  ひろ様  です。

とっても細やかな表現で 丁寧な文章の中に、カッコいい堂上さんがいます。ひろさんご自身もお優しくて、今 英香の先生して貰っています(^^ゞ。(覚えの悪い生徒ですみません。)
今回 ひろさんちで 「赤いカーディガン」という三次を受けて頂きました。先日まで連載されていました「この道の先に」というお話に続く感じです。
緒形副隊長を出してたら、役割的に丁度被っていたので ちょっと弄ってみました。うまい具合に繋がってると良いのですが。是非こちらへ飛んでみて下さい。


ひろさん、有難うございます。


贈り物「赤いカーディガン」


↓携帯の方はこちらから どうぞ


【More】

「赤いカーディガン」


郁は一度帰室した後で 携帯が無い事に気が付いた。
「あー、カーディガンのポケットだぁ。」
事務室は暖房控えめにしてあるため カーディガンを常備してあるのだ。
「ちょっと取りに行って来るね。」
郁は柴崎に言い残して庁舎に向かった。

暗くなった廊下を進むと 事務室から光が漏れている。
「まだ誰か残ってるのか。」
そっと戸を開けると 堂上の背中が見えた。そういえば玄田隊長がいない分、山のような書類が回ってきていた。何だかんだ言って引き受けるから 便利に使われるんだよね、とクスリと笑う。仕事の手伝いは出来ないが コーヒーの一杯くらい淹れてあげようか、と 中に入った。
「わー…。」
堂上は腕組みをして 椅子の背にもたれたまま目を瞑っていた。考え事をしながら眠ったのか 眉間に皺を寄せたまま。
「午後は訓練だったもんね。さすがの教官も疲れたのかな。」
郁はそっと近づき、寝顔を覗いてみた。気配には聡いはず。足音を忍ばせる。
「ここの力 抜けばいいのに。」
つ、と堂上の眉間を人差し指で撫でてみる。「ん。」と 急に突っ伏す堂上に、郁は起こしてしまったかと固まったが、そのまま眠り続ける姿にホッとする。
すっかり寝入った堂上の眉間には皺が無い。
かわいいかも、と暫く寝顔を眺めていたが このままでは風邪をひく。せっかく寝ているのを起こすのも忍びない。郁は自分の椅子に掛けてあった赤いカーディガンから携帯を抜き取ると、そっと堂上の肩に掛けた。堂上の事だ。適当な時間で起きるだろう。

会議を終えた緒形が 事務室前の人影に気付いたのは 手前の廊下を曲がった時。背格好から直ぐに郁と分かる。
緒形に気付かない郁は 事務室の戸をそっと閉めると、暫く戸に手を当て コツンと額を寄せてから 緒形とは反対の廊下を進んで帰って行った。それを見送って事務室に入ると 郁の行動に納得した。
赤いカーディガンを羽織って居眠りをしている堂上。我等が姫の素直でない王子は そろそろ固く閉じていた蓋をぐらつかせていると見ている。同じ位置に立っているのだから何の躊躇が要るだろう。基本他人の色恋沙汰に首を突っ込む趣味はないが、いい加減もどかしいにも程がある。
緒形はお茶を飲むのに給湯室に入った。

一寝入りした堂上が目を覚ます。身体を起こして伸びをすると 肩から何かが後ろの床に落ちた。手を伸ばして拾い上げてみれば 郁の赤いカーディガン。
コーヒーを片手に給湯室から出ようとした緒形は、カーディガンを手にして ふっと微笑む堂上の表情を見た。生真面目で頭の切れる部下。まだ若いが 立派に部隊の指揮を取ることが出来る。玄田の無茶振りはただの押し付けではなく、人材の育成として立派に機能している。ま、半分は便利に使ってる訳だが。
堂上はキャスターを滑らせ カーディガンを郁の椅子に掛けると、2、3度撫でてポンポンと手を弾ませる。直属の部下にいつもするように。その表情には 拒絶しようと頑なだった片鱗はなく、優しく包み込む愛情が見て取れる。どうやら蓋の存在は無さそうだ。
緒形は堂上の分のコーヒーも淹れて 部屋に入った。書類に向かっていた堂上がぎょっとする。
「緒形副隊長。戻られてたんですか?。」
「ああ、お互い隊長の肩代わりもあって大変だな。」
堂上の前にコーヒーを差し出した。恐縮です と受け取り暫し雑談する。お互い口数が多い訳でない為 短く畳み仕事に戻る。

「お先に失礼します。」
堂上は書類を緒形に提出し、帰り支度をする。
お疲れ と見送って、緒形は書類を片手に携帯を開いた。
宛先は『玄田 竜助隊長』。件名は『かわいい部下』―――ガラじゃないか と一旦消して『茨城出張の件』とした。
こんな自分でも背中を押してやりたくなる。かわいい部下達にちょっとしたお節介を。
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